米長官代行、デモ続くポートランドから連邦職員は「撤退しない」

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米国土安全保障省のチャド・ウルフ長官代行は21日、オレゴン州ポートランドの政府庁舎を守るために派遣した連邦職員について、「撤退はさせない」と表明した。
ウルフ氏は記者会見で、「連邦政府の建物や法執行官らに被害を与えようと思っている暴徒は、他にやる事を見つけたほうがいい」と述べた。
ポートランドでは数週間にわたって反人種差別のデモが続いている。ドナルド・トランプ大統領はこれを終わらせようと、連邦職員を送り込んでいる。
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一方、ポートランドの市長は、連邦職員の撤退を求めている。
デモ参加者らと連邦政府の法執行官らの衝突はここ数日、激化している。
長官の説明
ウルフ長官代行はポートランドに派遣した連邦職員について、「犯罪行為」に関わったとみられるデモ参加者だけを取り締まり、逮捕していると述べた。

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市民の平和的に抗議する権利は尊重していると説明。「夜ごとに裁判所近くで起きている暴力的な動きには関わらずに抗議していただきたい」と話した。
20日夕には、大規模なデモ集団を解散させようと、連邦職員らが催涙ガスを噴霧した。裁判所の外に集まったデモ参加者は物を投げ、一部はハンマーで武装していた。
取り締まりに当たった職員らは身分を示すものを身に着けていなかったとの訴えが出ているが、ウルフ氏はこれを否定。警察官であることを示す記章を着けていたと主張した。

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「これらの職員は軍関係者ではなく、文民の警官だ」とウルフ氏は説明。「52日にわたって毎夜続く暴力的な犯罪行為」からの秩序回復と、「市当局の対応不足」に応えるため、必要とされている人々だと述べた。
また、「連邦政府の施設と法執行官を守るために適切な行動を今後も取っていく」とし、暴力行為が終息すれば連邦職員は去ると話した。
ポートランドの状況
オレゴン公共放送(OPB)は先週、目撃者の話として、迷彩服を着用した連邦政府の法執行官らが所属不明の車両から姿を現し、デモ参加者らを説明なしに拘束し、車両に乗せて走り去ったと伝えた。
ウルフ氏は21日、連邦職員がポートランドで今月4日以降に43人を逮捕したと明らかにした。
先週末には連邦裁判所の周囲にフェンスが建設されたが、数時間後にはデモ参加者らが撤去した。
当局は、ポートランド警察協会の建物の外で暴動が発生し、協会の建物が放火されたと発表した。
「助けようとしている」
トランプ氏は19日、連邦政府の対応の正当性をツイッターで主張した。
「我々はポートランドを助けようとしているのであり、傷つけようとしているのではない。市指導者は何カ月にもわたって、無政府主義者や扇動者を抑えることができていない」
20日には、職員たちはポートランドで「素晴らしい仕事」をしていると述べていた。
「ポートランドは完全に制御不能となっていた。職員らはそこに入った。そして多くの人を刑務所に入れたように思う」、「かなり抑え込んだ」。
トランプ氏はまた、シカゴやニューヨークなどの主要都市にも抗議デモを抑えるために連邦法執行官を派遣すると威嚇している。
ニューヨーク市のビル・デブラジオ市長は、トランプ氏が言葉通りに実行した場合は、同氏を提訴すると述べている。







