中国経済、第2四半期は3.2%拡大 景気後退を回避

China's economy grew 3.2% in the second quarter following after a record slump.

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中国の国家統計局は16日、第2四半期(2020年4~6月)の国内総生産(GDP、速報値)の実質成長率が、前年同期比で3.2%だったと発表した。第1四半期は新型コロナウイルスの流行を受けたロックダウン(都市封鎖)で、マイナス6.8%と統計開始以降で最大の落ち込みだったが、プラスに転じた。

世界中が中国経済のなりゆきを見守る中、GDP成長率は市場予想を上回り、V字回復に向かっている。

これにより、中国はリセッション(景気後退)を回避した。

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中国は第1四半期のほとんどの期間、新型ウイルスの流行拡大を防ぐために移動が制限され、企業活動も停止していた。

しかしロックダウン解除以降は、政府が税控除などのさまざまな経済刺激策を展開している。

ドイツ銀行は、中国は「V字回復をほぼ達成した」と説明している。

「消費者支出はCOVID-19以前よりもなお低いが、その格差は旅行や外食、娯楽産業など、急速な回復が難しい業界に集中している」

中国政府は5月、今年はGDP成長率目標を設定しないと発表。パンデミックによる経済低迷を受けた決定で、1990年の統計開始以来、初めてとなる。

国家統計局によると、今年上半期のGDP成長率はマイナス1.6%だった。

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<分析> これはV字回復なのか ――大井真理子、BBCニュース(シンガポール)

ロックダウンから抜け出した中国経済は、市場予想よりもはるかに力強く成長することに成功した。

政府が発表した刺激策はすべて功を奏しているように思える。工業生産のデータが伸びからも明らかなとおり、工場は忙しく稼動している。

一方で、期待されたより回復が遅れているのが小売業だ。

小売業は第2四半期にもマイナス成長だった。消費者支出も引き続き改善が求められる。

そして経済がまさに回復し始めると同時に、アメリカとの関係には、特に香港をめぐって緊張が走っている。

今回の伸びをV字回復と言うのをためらうエコノミストがいるのはそのためだ。

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