金正恩氏、米当局は最近姿を「見ていない」とポンペオ国務長官

Kim Jong-un (centre) inspects North Korea's Air Force units on 12 April 2020

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画像説明, 金委員長は4月12日に空軍を視察したのを最後に消息が確認されていない

マイク・ポンペオ米国務長官は29日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長について、米当局者がこのところ「姿を目にしていない」とし、健康状態に関する報告を「注意深く」見ていると述べた。

ポンペオ氏はまた、国際社会で孤立状態にある北朝鮮が、新型コロナウイルスの大流行か、飢きんに襲われる可能性への懸念を示した。

36歳の金氏の消息が伝えられたのは、4月12日の国営メディア報道が最後。深刻な体調不良説の憶測も飛び交っている。

ただし韓国当局は、そうした報道は不正確だとしている。

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「最高指導者」の金氏をめぐっては、新型ウイルス感染を避けるため、北朝鮮の海岸沿いの保養地、元山に滞在しているとの見方も出ている。

秘密主義の北朝鮮は1月、新型ウイルスの世界的流行を受け、国境を封鎖した。

US Secretary of State Mike Pompeo. Photo: 29 April 2020

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画像説明, ポンペオ国務長官は数度にわたって北朝鮮と協議に臨んできた
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トランプ氏は「元気だと願っている」

ポンペオ氏は29日に米FOXニュースで、金氏の健康状態について聞かれ、「我々は姿を見ていない。今日伝えるべき情報はない。注意深く観察しているところだ」と述べた。

また、「北朝鮮国内で飢きん、食糧不足が起こる現実的な恐れがある」と説明。

「その両方について注意深く見ている。北朝鮮の非核化という我々の目標に、影響を及ぼすからだ」と述べた。

北朝鮮では1990年代に、深刻な飢きんによって何十万人もの死者が出たとされる。

金氏の消息についてドナルド・トランプ米大統領は27日、「かなりの見当はついている」と記者団に話したが、「それを言うことはできない」と述べた。

そして、「元気であることを、ただ願っている」と付け加ええた。

トランプ氏は2018年以降、金氏と3度会談している。しかし、非核化交渉はここ何カ月間か停滞している。

健康悪化説はどこから?

金氏は4月15日、祖父の故・金日成(キム・イルソン)主席の誕生日を祝う行事に姿を見せなかった。北朝鮮においては、建国者の誕生を称える重要行事の1つだ。

金委員長は、この式典にこれまで欠かさず出席していた。これといった理由もなくただ単に欠席することにしただけとは、考えにくい。

Celebrations for birth anniversary of President Kim Il-sung

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画像説明, 金正恩氏が故金日成主席の誕生日を祝う行事に姿を見せなかったことで憶測が生まれた
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このため、金氏の健康が悪化しているとの憶測やうわさを呼んだ。ただそのいずれも、確認は難しい。

金氏は同月12日、空軍訓練を視察する姿が国営メディアに報じられた。その前日には、重要な政治会議を開催したとされる。これ以降、金氏は姿を見せていない。

最初に金氏の健康悪化説が浮上したのは、北朝鮮の脱出者が運営するウェブサイト「デイリーNK」の報告がきっかけだった。

匿名の情報提供者はデイリーNKに、金氏が昨年8月から心血管疾患を患い、「白頭山を繰り返し訪れた後に悪化した」と聞いていると伝えた。

ここから国際メディアによる、1つの情報源に頼った一連の報道が始まった。その後、韓国とアメリカが、健康悪化説を注視しているとの続報も出た。

やがて米メディアは、金氏が心臓手術後、重体に陥ったと派手な見出しで報じた。

しかし、韓国政府は声明で、中国情報当局はロイターの報道に答えて、それぞれこの報道を否定した。