トランプ氏の新型ウイルス対策に反対し「追放」? 専門家が保護申し立て

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新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)をめぐり、ドナルド・トランプ米大統領の意見に反対したために職を失ったと主張するアメリカのワクチン専門家が、内部告発者保護の申し立てを行った。弁護士が23日に明らかにした。
リック・ブライト博士は、アメリカの政府当局で新型ウイルスのワクチン開発を主導していたが、トランプ大統領が推奨した抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」の効果に疑問を投げかけたところ、解雇されたという。
トランプ氏は、ブライト博士について「聞いたこともない」と話している。
トランプ氏は先に、ヒドロキシクロロキンやクロロキンといった薬がCOVID-19治療の「流れを変えるかもしれない」と発言した。しかしこれについては多くの専門家から、効果がない、あるいは危険を伴うとの指摘があった。
ブライト博士の弁護士は声明で、「この申し立てで我々は、ブライト博士が排除されたのはたった一つの理由によるものだと明言する。クロロキンなど危険を伴う可能性のある薬、試験されておらず、間違った使い方をすれば死に至る可能性もあるのに、政権が万能薬だとうたった薬への自由なアクセスを拒否したためだ」と説明した。
一方、政治ニュースサイト「ポリティコ」は、米保健省がこうした薬を何千万個も確保したことをブライト博士が内部メールで称賛していたと報道。
記事内では匿名の政府職員が、「ブライト氏がヒドロキシクロロキンに反対していたとしても、それをメールでは明確にせず、間逆のことを書いていた」と述べている。
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アメリカの法律では、被雇用者の権利を行使することで雇用主から報復される可能性がある場合に内部告発者保護の申し立てが行われる。
保健省は21日に突然、ブライト博士を生物医学先端研究開発局(BARDA)の局長および国立衛生研究所の役職から解任すると発表した。

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翌22日にブライト博士は、ヒドロキシクロロキンとクロロキンをCOVID-19の治療に使うという「誤った命令」を拒んだために解任されたとする声明を発表。
「効果的な治療法についてあらゆる可能性を見極め、『規制の枠にとらわれず』に考えようとする一方で、私は確証のない薬をアメリカ国民に供給する計画を適切に拒否した」と説明した。
これに対しトランプ大統領は22日の定例記者会見で、「そんな人は聞いたこともない」と一蹴。「仕事から追い出されたと言っている男がいる。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。他の意見も聞くべきだ」と述べた。


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