ジョンソン英首相、新型コロナウイルス陽性 保健相も

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英首相官邸は27日、ボリス・ジョンソン首相(55)が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。軽症で、ロンドン・ダウニング街の首相官邸で自主隔離する方針という。
ジョンソン首相はツイッターで動画と共に、過去24時間の間に発熱とせきなど症状が出て、新型ウイルスの検査をしたところ陽性だと判明したことを明らかにした。
この発表から間もなく、マット・ハンコック保健相(41)も感染が判明したと発表。症状は軽く、自宅で働きながら自主隔離しているという。
イギリス政府によると、27日朝までに国内で11万3777人がウイルス検査を受け、1万4579人の感染が確認された。26日夕までに759人が死亡した。
政府のウイルス対策の陣頭指揮は引き続き、ジョンソン首相が取り続けるという。
自主隔離こそ「正しい対応」
ジョンソン首相はツイッターで、「今は自主隔離をしているが、このウイルスとの戦いにおいて、ビデオ会議を通じて、引き続き政府の対応を指揮していく。私たちはみんな一緒になってこのウイルスに勝つ」と書いた。

ジョンソン首相が最後に公の場に姿を現したのは、前の晩の26日夜。国民保健サービス(NHS)などの医療・介護スタッフに感謝するため全国で一斉に拍手しようという呼びかけに賛同し、首相官邸の玄関前に立って拍手していた。
ツイッターで投稿したビデオで首相は、「私は在宅勤務中で自主隔離している。これこそ正しい対応だ」と述べた。
「最新技術の魔法のおかげで確実に、コロナウイルスに反撃する国を挙げての戦いを指揮するため、幹部スタッフと連絡を取り続けることができる。それはご心配なく」とも強調した。
さらに「関係者全員に感謝したい。もちろん、素晴らしいNHSのスタッフにも」と首相は続けた。
ジョンソン氏は先週、ウイルスの状況を国民に説明するための定例テレビ会見にたびたび出席しており、複数の医療当局幹部と並んで立っていた。
首相の上級顧問ドミニク・カミングス氏やリシ・スーナック財務相は未発症で、検査を受けていない。
今週初めには官邸報道官が、万が一ジョンソン首相が体調不良になった場合は、ドミニク・ラーブ外相が首相の業務を代行すると発表していた。
ダウニング街11番地
英首相官邸はロンドンのダウニング街にあり、10番地の黒いドアが官邸玄関として有名。隣の11番地は財務相の公邸になっている。
首相報道官によると、ジョンソン首相は現在、11番地の2階にある執務室と書斎を仕事場にしており、食事は入り口前に置かれるようになっている。中には寝室など居住空間もあるという。
妊娠中の婚約者、キャリー・シモンズさんも自主隔離中とのことだが、同じ場所で生活しているかは明らかになっていない。
英政府は市民に示した感染予防指針の中で、妊娠中の女性は感染予防のための「社会的距離」を特に厳密に守る必要があると指示している。
首相報道官は、官邸スタッフは全員「もちろん首相と何かやりとりをする場合も、常に2メートルの距離を置く」と話した。
軽症者への政府提言によると、首相は少なくとも7日間は隔離状態にいる必要がある。
官邸によると、首相は政府の医療トップ、イングランド主任医務官のクリス・ウィッティー教授のアドバイスを受け、NHSスタッフによって官邸内でウイルス検査を受けたという。
バッキンガム宮殿によると、93歳のエリザベス女王は3月11日にジョンソン首相と会っているが、体調は良好だという。
エリザベス女王は毎週1度、その時々の総理大臣と面談するのがならわしとなっており、ジョンソン首相とも定期的に会っていたが、最近では電話でのやりとりに限られていたという。
エリザベス女王は今月19日、ロンドン郊外のウインザー城に移動した。夫エディンバラ公フィリップ殿下(98)も同日、イングランド北東部の別邸からウインザー城で女王と合流した。
この発表の前には、チャールズ皇太子(71)の感染が確認されていた。スコットランドのバルモラル城で自主隔離している皇太子は、軽い症状が出ている以外は「健康状態は良好」だと王室報道官は話している。









