タリバン、アフガニスタン政府軍への攻撃再開を表明

Afghan Taliban militants and villagers attend a gathering as they celebrate the peace deal and their victory in the Afghan conflict on US in Afghanistan, in Alingar district of Laghman Province on March 2, 2020

画像提供, AFP

画像説明, タリバンの戦闘員と村人たちは、タリバンとアメリカの合意署名を喜んだ(2日撮影)

アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは2日、政府軍に対する攻撃を再開すると表明した。タリバンは、同国での戦争終結を目指すアメリカと2日前に合意に署名したばかりだった。

タリバンの広報担当は、政府が拘束しているタリバンの捕虜約5000人を解放しない限り、政府との和平交渉には臨まないと述べた。

同時に、政府軍への攻撃を再開すると表明。アフガニスタンに駐留する国際治安支援部隊は攻撃対象にしないとした。

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タリバンとアメリカがカタールで2月29日に署名した合意では、米軍の撤退などとともに、タリバンとアフガニスタン政府間の捕虜交換や和平交渉の実施が盛り込まれた。10日までにタリバンの捕虜約5000人とアフガニスタン治安部隊の捕虜約1000人を交換するとされた。

しかし、アフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領は1日、「捕虜5000人を解放すると約束はしていない」、「これはアフガニスタン国民の権利であり意思だ。アフガン内での協議の議題にはなり得るが、協議の前提条件ではない」と記者団に述べた。

ガニ氏はまた、「全面的な停戦を目指して」部分的な停戦は継続されると話した。

動画説明, タリバンと平和は築けるのか? BBC記者がアフガニスタンで取材
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「解放なしに協議なし」

タリバンのザビフラ・ムジャヒド広報担当はロイター通信に、「アフガニスタン内の協議に臨む準備は万端だが、我々の捕虜5000人の解放を待っている」と述べた。

また、「もし我々の捕虜5000人、この人数には100人や200人の違いがあるかもしれないが、彼らが解放されなければ、アフガニスタンでの協議はない」と話した。

アフガニスタンで拘束されているタリバン捕虜は約1万人いるとみられている。

BBCのセカンダー・カーマニ記者は、タリバンが実際に攻撃を再開するか、それとも捕虜解放に向けて政府に圧力をかけているのかは不透明だと伝えた。

アメリカの反応

アフガニスタン駐留米軍のスコット・ミラー司令官は、「我々は義務に対してとても真剣だ。タリバンにも彼らの義務に真剣に臨むよう期待する」とコメント。

「アメリカが何を望むかは非常に明快だ。暴力行為がわずかしかない状態が続かなくてはならない」と述べた。

アフガニスタンには現在、米軍1万2000人が駐留している。

ドナルド・トランプ米大統領は2月29日、5月までに米兵5000人を撤退させる考えを示し、近くタリバン指導者と会談すると表明した。

トランプ氏はまた、米軍が敵対する武装勢力を「千人単位で」殺してきたとし、「その仕事を他の誰かがすべき時だ。それはタリバンかもしれないし、周辺国かもしれない」と述べた。

マイク・ポンペオ米国務長官は米CBSの番組で、アフガニスタン政府とタリバンの交渉について、近日中に始まることを望むと述べた。