米製薬パーデュー、1兆円規模の和解提示か オピオイド訴訟

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処方鎮痛剤などに含まれる麻薬オピオイドの中毒を拡大したとして、アメリカで集団訴訟の被告となっている米製薬大手パーデュー・ファーマが、原告側に和解金として100億~120億ドル(約1兆2700億円)を支払う意向を示していることがわかった。米メディアが27日報じた。
米富豪サックラー一族が所有するパーデューは、鎮痛剤オキシコンチンの販売方法をめぐり、2000件以上の訴訟で被告になっている。
同社はBBCに、「世界的な解決」に向け「積極的に取り組んでいる」と述べた。和解金の額についてはコメントを避けた。
「長引く訴訟は望まない」
和解金について最初に報じた米NBCによると、和解条項にはサックラー一族がパーデューを手放すことも含まれているという。
同社は声明で、「オピオイド訴訟では当社の正当性を強く主張する用意はあるが、何年も続く無益な訴訟と上訴から得られるものは少ないという考えを表明してきた」と主張し、こう続けた。
「当社は建設的な世界的解決が最善の道だと信じる。この結末に至るよう、州司法長官や他の原告たちと積極的に取り組んでいく」
ロイター通信によると、現時点で和解は合意されておらず、和解協議がまとまらない可能性もあるという。
国民を欺いて販売?
オピオイド中毒をめぐっては、2000件以上の訴訟が起こされ、10月に裁判が始まる。パーデューは、オピオイドの製造、流通、販売に関わった被告22企業の1つ。
訴訟は州や市、郡などの自治体が原告となって提訴。オピオイド販売をめぐって、パーデューが人々を欺く手法を用い、アメリカのオピオイド中毒を拡大させたとしている。
米疾病対策予防センター(DCDP)によると、同国でオピオイドの過剰摂取で死亡する人は、1日平均130人に上っている。
同国で1999~2017年に発生した薬物過剰摂取による死亡事例のうち、オピオイドが関連したものは40万件に上るとの政府統計もある。
パーデューは、オキシコンチンに張ってあるラベルは食品医薬品局(FDA)に認められており、警告文を含んでいると主張している。
一族は「関与していない」
サックラー一族は、パーデュー取締役として大きな役割を果たしてきたわけではなく、日々の経営に絡んで求められる承認をしてきたに過ぎないと主張。オキシコンチンの販売には関与していないとの立場を表明している。
同社は判決直後に、上告の意向を示した。










