米ピュリツァー賞、銃撃で従業員5人死亡の地方紙に

画像提供, EPA
アメリカ・メリーランド州の小さな新聞社「キャピタル・ガゼット」が15日、同国の優れた報道に贈られるピュリツァー賞(特別賞)を受けた。同社は昨年6月の銃撃事件で従業員5人を失った。
ピュリツァー賞は、アメリカのジャーナリズムにおいて最も権威ある賞とされ、同国コロンビア大学が毎年選出する。
キャピタル・ガゼットにピュリツァー賞受賞の知らせが届いたとき、社内に祝福ムードは生まれなかった。社員たちは静かに抱き合い、亡くなった5人の同僚に思いを寄せた。
昨年の銃撃は、同紙を長年恨んでいた男性によるもので、アメリカの報道機関への攻撃としては過去最悪だった。
同社は深刻な被害に見舞われながらも、翌日の新聞を発行した。その報道姿勢と勇気が、ピュリツァー賞の選考委員会に評価された。
銃乱射事件報道の2紙も受賞
同紙のほか、銃乱射事件を報道した地方紙2紙も今年のピュリツァー賞を受賞した。
「ピッツバーグ・ポストガゼット」は速報部門で受賞。昨年10月にペンシルバニア州のユダヤ教会堂で11人が殺害された事件の報道が、「迫真性が高いながらも、思いやりがある」とされた。
最も栄誉あるとされる公益部門は「サウスフロリダ・サン・センティネル」に贈られた。昨年2月にフロリダ州のマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で17人が殺害された事件の報道について、「銃襲撃事件前後の学校と警察による失態を明らかにした」と評価された。
これら以外には、「ニューヨーク・タイムズ」が、トランプ大統領の資産や脱税などの報道をめぐって解説部門と社説部門で受賞。
トランプ氏が大統領選挙期間中に愛人とされる2人の女性に口止め料を支払ったことを暴いた「ウォール・ストリート・ジャーナル」には、国内報道部門が贈られた。
「ワシントン・ポスト」はイエメン報道で写真部門を受賞。さらに、書評やエッセーも評価され批評部門も受賞した。
「ロイター通信」は、ミャンマーで少数民族ロヒンギャの10人が殺害された事件の報道で、国際報道部門とニュース速報写真部門を受賞した。







