北朝鮮、ミサイル発射場「復旧の動き」と 衛星写真

North Korean soldiers in front of the Unha-3 rocket at at the Sohae Satellite Launch Station in Tongchang-Ri (2012)

画像提供, AFP

画像説明, 北朝鮮北西部東倉里(トンチャンリ)の「西海(ソヘ)衛星発射場」(資料写真、2012年撮影)

北朝鮮の衛星写真を分析する複数の米シンクタンクや韓国情報当局は5日、北朝鮮北西部・東倉里の「西海(ソヘ)衛星発射場」ミサイル発射場で、解体を約束した施設を復旧する動きが見られると明らかにした。

西海発射場の衛星写真は、ヴェトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談が決裂した2日後の3月2日に撮影されたもの。いったん撤去されたミサイル発射台の復旧が急速に進んでいる様子が見られるという。

米拠点の北朝鮮分析サイト「38ノース」によると、建物復旧作業はが2月16日から3月2日の間のいずれかの時点で始まったようだという。

Satellite image of launch site

画像提供, Reuters

画像説明, 一部の施設が復旧されたように見える西海衛星発射場の衛星写真(今年3月2日撮影)
Satellite image courtesy Airbus Defence and Space and 38 North dated July 22, 2018 and obtained July 23, 2018 shows the apparent dismantling of facilities at the Sohae satellite launching station, North Korea

画像提供, AFP PHOTO/ Pleiades CNES 2018

画像説明, 昨年7月に解体が始まったと言われた当時の「西海衛星発射場」の衛星写真(エアバス・ディフェンス・アンド・スペースと38ノース提供)

昨年6月のシンガポール会談以降、米朝が朝鮮半島の非核化について協議していた昨年7月には、発射場の一部で施設の解体が進む様子が衛星写真で明らかになったと言われた。

西海発射場は2012年以来、北朝鮮の主要ミサイル発射場として使われてきた。東倉里には、衛星発射やエンジン試験の施設がある。

ただし、東倉里で弾道ミサイルの実験は行われていない。米本土を射程圏内に含める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発には、アメリカが強く反発している。

弾道ミサイル開発施設かどうかの違いは重要だと、「38ノース」のジェニー・タウン編集局長はBBCに話した。

「北朝鮮はおそらく、施設再建をミサイル開発計画の一部とはとらえず、平和的な宇宙開発事業の一部だと位置づけるだろう。これまでも繰り返してきた主張だ」とタウン氏は言い、「施設再建は、アメリカとの交渉プロセスへの信頼が後退したことを示していると思われる」と指摘した。

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交渉打ち切りで追加制裁か

米政府は、北朝鮮が非核化に向けて具体的な策を講じないなら、追加制裁を導入すると警告している。

5日放送のインタビューで、ジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、北朝鮮が核開発計画と「それにまつわる全て」を放棄する意志があるのか、米政府として注視し続けると述べ、「もしそうするつもりがないなら、トランプ大統領は方針を明示してきたと思う。厳しい経済制裁は解除しない。我々はむしろ制裁強化を検討するだろう」と言明した。

ただし、専門家の間では追加制裁を発動すれば非核化交渉は完全に止まってしまうという懸念がある。

「追加制裁への北朝鮮の反応は毎回、同じだ。強硬に反発する」とタウン氏は言う。「交渉を続けようという政治的意思がもしあるとしても、現時点で新しい制裁を科せば、北朝鮮側のその意欲はしぼんでしまう」。