フィンランドは熊手で森林火災回避? トランプ氏発言に戸惑いの声

画像提供, Reuters
米カリフォルニア州で発生している大規模な山火事をめぐり、ドナルド・トランプ米大統領が18日、熊手で落ち葉かきをすることで、国土の大半を占める森林を管理しているとフィンランドを称賛した。このトランプ氏発言に対し、フィンランド国内では戸惑いの声が広がっている。
トランプ氏は18日、フィンランドのサウリ・ニイニスト大統領の話として、同国民が「熊手による落ち葉かきや森の掃除に、多くの時間を」費やしていると述べた。
しかしニイニスト大統領はフィンランドの日刊紙に対し、トランプ大統領と会談時に熊手による落ち葉かきについて話をしたとは思い出せないと話した。
カリフォルニアの消防士は現在、米国史上最多の死者数を出している山火事の消火に取り組んでいる。
当局は行方不明者リストに現在も1000人近くの人が残っていると話す。
行方不明者リストには1276人が記載されていたが、当局は18日、リスト内の人数は283人減ったと発表。しかし、詳細は明らかにしなかった。
今後数日は大雨の予報で、被害者の遺体発見への取り組みを難しくする可能性があるものの、消火の最前線に立つ消防士には負担軽減となる。
森林国
山火事の被害を調べるためカリフォルニア州を訪れたトランプ氏は18日、火事の原因はまずい森林管理にあったとする自らの主張を再び口にした。
「別のやり方をしている他国をみると、話は全く違っている」とトランプ氏は述べた。
「フィンランドの大統領といた時、彼はこういった。『我々は全く違う(中略)我々は森林国だ』。それに、フィンランド人は熊手での落ち葉かきや掃除などに多くの時間を費やしていて、だから何の問題も抱えていない」とトランプ氏は付け加えた。
しかしフィンランドのニイニスト大統領はフィンランド紙イルタ・サノマットに対し、トランプ氏と話した際に熊手での落ち葉かきの話題は出なかったと話した。
「私はトランプ氏に、フィンランドは国土を森林に覆われた国だということ、そして我々は優れた監視システムとネットワークも持っているということを話した」とニイニスト氏は述べた。
フィンランド森林協会のヘイッキ・サボライネン森林管理部長はイルタ・サノマットに対し、森林管理の方法として熊手による落ち葉かきは一般的でないと話した。
「これらの発言はとても興味深い。熊手での落ち葉かきは、自分の庭でしか見たことがない。庭や公園でやるものだ」とサボライネン氏は話した。
フィンランドのツイッター利用者は、熊手で地元の森を落ち葉かきする写真をインターネット上に投稿。熊手や落ち葉かきを意味する「Rake」と「Make」をかけ、「熊手で落ち葉かきしてアメリカを再び偉大にしよう」と冗談を飛ばしている。
「Pyry Luminen」さんは、「フィンランドの森林での普通の一日」というキャプションを添えた写真を、「カリフォルニアの火事」「森林管理」「アメリカを再び偉大に熊手で落ち葉かき」などのハッシュタグと共に投稿した。

「Arto Aspfors」さんは、「フェイク(Fake)」と「Rake」をかけた「レイク(熊手)ニュース」というハッシュタグをつけ、熊手をもった自身とみられる写真を「私の当番じゃない!」というキャプションと共にツイートした。

フィンランド国防軍などで働く研究員という「Veli-Pekka Kivimäki」さんは、「私なら恐らく、フィンランドとカリフォルニアの気候を比較することはないだろう。また、国土の80%が森林地域に分類されるといっても、その全てを実際に手入れするわけではない」と書いた。











