世界最高齢のスマトラオランウータンが死亡、62歳 オーストラリア

画像提供, ALEX ASHBURY/ PERTH ZOO
確認されている世界最高齢のスマトラオランウータン、プアンが18日、オーストラリアの動物園で死亡した。62歳だった。
パース動物園で「老婦人」として親しまれていたプアンはこの日、老衰による合併症を受けて安楽死の措置が取られた。
プアンは1968年にパース動物園に贈られ、2016年には最高齢のスマトラオランウータンとしてギネス世界記録に認定された。野生のスマトラオランウータンが50歳を越えることはまれだという。
プアンは1956年にインドネシア・スマトラ島のジャングルで生まれたと推定されている。生前には11頭の子どもと54頭の孫を残し、米国や欧州などに引き渡された。
霊長類の観察員ホーリー・トンプソン氏は、「彼女の遺伝子は、飼育下にあるスマトラオランウータンの10%弱を占めている」と話した。
「プアンはパース動物園の群れにも、種族の生存にも大きく貢献した」
彼女の子孫の中には、スマトラ島で野生に返された個体もいるという。

画像提供, PERTH ZOO
環境保全団体ワールド・ワイルドライフ・ファンド(WWF)によると、スマトラオランウータンは全世界に1万4600頭しかいない。
プアンの主任飼育員マーティナ・ハートさんは、19日付の地元紙ウェスト・オーストラリアンに訃報を掲載した。
「ここ数年、プアンのまつ毛は白くなり、動きは遅くなり、頭もぼうっとしていた」
「しかし彼女は族長であり続け、これまでと変わらない静かで威厳たっぷりの夫人だった」







