金正恩氏が韓国特使団と会談 「再統一に向けた新たな歴史を」

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北朝鮮の最高指導者・金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は5日、韓国の特使団との会談で、南北統一に向けて緊密な関係を築きたい意向を示した。北朝鮮国営・朝鮮中央通信(KCNA)と韓国大統領府が発表した。
KCNAは、正恩氏が韓国側に「国の再統一の新しい歴史を書きたい」と伝えたと報じた。委員長は、南北の関係強化を「積極的に進める固い意志」を抱いていると韓国特使団に伝えたという。
正恩氏が韓国政府高官と会合を持ったのは、2011年の就任以来初めてとなる。
韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長や国家情報院の徐薫(ソ・フン)院長など10人からなる特使団は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の親書を携えて訪朝した。正恩氏は両氏と会談し、意見交換や関連分野の実務面における重要な指示を行った上で、満足のゆく合意を得たという。また、この日は晩餐会が開かれた。

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一方の韓国側は、朝鮮半島の非核化に向け米国との対話を行うよう北朝鮮側に求めた。米国は南北関係の改善については楽観的だとする一方、北朝鮮との対話については同国が核兵器を放棄することが条件だとしている。北朝鮮はこれまで、この条件を認めていない。
特使団の鄭氏と徐氏は今後、米国へ向かい、今回の訪朝について米国高官に報告するとみられている。
会合を受けてKCNAは、正恩氏が代表団を「温かく歓迎」し、「心を開いた」話し合いをしたと伝えた。
KCNAはさらに、「南側の特別代表から首脳会談について文在寅大統領の意向を聞いた後、(正恩氏は)意見を交換し、満足のいく合意をした」、「そのため実務的対応を速やかに行うよう関係各部に重要な指示をした」と伝えた。
昨年就任した文大統領は、北朝鮮との対話に積極的。また、昨年から米朝関係は緊張状態にあったものの、今年1月の正恩氏の提案を機に2年ぶりの高位級会談が開かれ、2月に行われた平昌冬季五輪の開幕式に南北統一旗で合同入場するなど、朝鮮半島を巡る関係性は軟化の傾向にある。










