米五輪委CEOが辞任 女子体操チーム性的虐待問題のなか

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米国オリンピック委員会(USOC)は2月28日、スコット・ブラックマン最高経営責任者(CEO)が健康上の問題を理由に辞任すると発表した。
ブラックマン氏は最近、前立腺がんを患っていると公表していた。一方でUSOCに対しては、米女子体操五輪チームの元スポーツ医師、ラリー・ナッサー被告が今年1月に、選手などに対する性的虐待で有罪判決を受けたことを受け、各方面から批判の声が出ていた。
ブラックマン氏の辞任は、五輪委としての性的虐待問題への対応策と同時に発表された。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが先月、ブラックマン氏が2015年7月にナッサー被告の性的虐待疑惑について報告を受けていたと示唆する記事を出したのを受けて、米上院のジョニ・アーンスト議員(アイオワ州選出)とジーン・シャヒーン議員(ニューハンプシャー州選出)の2人がブラックマン氏の辞任を求めていた。
これに対しUSOCは、第三者による調査が完了するまでブラックマン氏の辞任は求めないと述べていた。
ブラックマン氏は2010年からCEOを務めてきた。
USOCのラリー・プロブスト会長は28日の発表文で、「緊急を要する課題に我々がすぐに取り掛かれるよう、新たな指導部を指名するのはスコット(・ブラックマン氏)とUSOC双方にとって望ましいと、お互い合意した」と述べた。
発表文はさらに、辞任発表と同時に公表された対応策について、「虐待から選手たちを守り、問題が浮上した際に迅速かつ効果的に対応できるのが目的」だと説明した。
対応策には、ナッサー被告の事件の被害者たちへのカウンセリング費用増額や、助言機関の設置やさらなる内部審査が含まれる。

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ナッサー被告の被害に遭ったとする女性たちが、自分たちの訴えをUSOC幹部たちが無視したと指摘したのを受け、刑事、民事の両方で多くの捜査・調査が開始されている。
USOCは今年1月、米国体操連盟の理事全員に辞任を求め、応じない場合には認証を取り消すとした。連盟もその後、理事の総入れ替えに同意した。
さらに、ナッサー被告が長年働いていたミシガン州立大学の学長とスポーツ部長が事件を受けて辞任している。








