ロシア誤爆でトルコ兵士3人死亡 プーチン大統領が弔意

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シリア北部のアル・バブ近くでロシア軍が実施した過激派組織「イスラム国」(IS)に対する空爆で、トルコ軍の兵士3人が死亡したことを受け、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は9日、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に弔意を表した。
空爆は、アル・バブのISからの奪還を目指すシリア反政府勢力を支援する目的で行われた。3人が死亡したほか、11人が負傷した。
ロシアがシリア政府を支援する一方で、トルコは反政府勢力を支援しているが、ISに対しては共同戦線を張っている。両国はアル・ハブでの空爆を過去数週間にわたって共同で実施していた。
「悲劇的な出来事」
トルコ軍は、ロシア軍機はISを標的に空爆をしようとしていたもの、「空爆された建物にいた部隊の兵士3人が偶然、犠牲になった」と語った。
ロシア政府は声明を出し、プーチン大統領がエルドアン大統領との会談で、「アル・バブにいたトルコ兵士数人の死につながった悲劇的な出来事について、弔意を表した」と述べた。
国営ロシア通信(RIA)によると、プーチン大統領はエルドアン大統領に対し、双方の連携が十分でなかったことが原因だったとの認識を示した。
両首脳は「ISなどの過激派組織に対する作戦における、シリアでの軍事的連携の強化」で合意したという。
トルコ軍は、今回の誤爆について両国が調査を行っていると述べた。

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2015年11月にはシリアで空爆に参加していたロシア軍機がトルコ軍によって撃墜され、両国関係は冷え込んでいたが、その後は双方とも。
9日には、トルコが支援する反政府勢力がアル・バブ西部の郊外を掌握した。アル・バブはトルコ国境から約30キロの地点にある。トルコのメディアによると、ここ数日の戦闘でトルコ兵士10人が死亡した。
トルコのドアン通信によると、トルコが昨年8月にシリアで対IS作戦を開始して以来、トルコ軍は66人の死者を出している。トルコはテロ組織と認定するクルド系武装組織「人民防衛隊」(YPG)とも戦っている。
アル・バブをめぐるISとシリア反政府勢力の戦闘は昨年末に始まった。一方、シリア政府軍はアル・バブの南側からISに激しい攻勢をかけている。
報道によると、シリア政府軍と反政府勢力は、ロシアの仲介でアル・バブの支配地域について合意に達している。双方は現在、町の両側でお互いから3キロ以内の地点まで近づいている。

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ロシアとトルコはそれぞれが対立する勢力を支援しているものの、過去数カ月の間は、シリア内戦終結に向けて協力してきた。
両国は昨年末に、シリア政府と反政府勢力の間にシリア各地での停戦を取りまとめ、今年1月にはアル・バブ地域で、ISを標的とした空爆を初めて共同で実施した。







