トルコ政府6000人逮捕 大統領は「ウイルス」除去と

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クーデターが未遂に終わったトルコでは、逮捕者が6000人に達した。エルドアン大統領は、反乱のきっかけとなった「ウイルス」を政府機関から除去すると誓っている。逮捕された中には、大統領に重用された軍事顧問アリ・ヤジジ大佐も含まれている。
外務省によると、15日夜から16日にかけての反乱による死者は290人に上る。そのうち100人以上は、クーデターに参加していた。
クーデターでは、大統領の側近で選挙参謀のエロル・オルチャク氏とその10代の息子が死亡。葬儀に出席した大統領は、「あらゆる国家機関からウイルスを除去する。残念ながら、がんのようにこのウイルスは国家をとりまいてしまった」と涙ながらに弔辞を述べ、「一致と団結」へ国を導くと約束した。
大統領はさらに、反乱の首謀者は米国在住の宗教家・社会運動家のフェトゥラ・ギュレン氏(75)だと非難し、米政府に身柄引き渡しをあらためて要求した。
ペンシルベニア州在住のギュレン氏は関与を強く否定し、むしろエルドアン氏が権力強化のために自作自演で起こした「クーデター」ではないのかと示唆した。
さらに、クーデターは米政府が仕掛けたものではないかというトルコ閣僚の発言を受けて、ケリー米国務長官は強く反発。「まったくあり得ない」あてこすりは「両国関係を損なう」ものだと批判した。
オバマ米大統領は、トルコ国内の全員が「法の支配の枠内で行動」するよう呼びかけた。
イスタンブールや首都アンカラでは、政府を支持する市民が集まっている。
大統領はそうした集会のひとつで、死刑復活を検討すると述べた。
「民主国家では、国民の意見をもとに物事が決まる。政府は野党と協議し、判断する。これ以上先延ばしにするわけにはいかない。この国では、クーデターを起こすものは代償を払わなくてはならないからだ」
トルコでは、欧州連合(EU)加盟のための一環として2004年に死刑制度を廃止した。死刑の執行は1984年以来ない。
週末にかけて、軍幹部の逮捕が相次いだ。
過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)に対する米国主導の空爆に使われる南部のインジルリク飛行場の将軍や兵士10人が、逮捕されたという情報がある。さらに17日には、西部デニズリで駐屯地司令官を含む将校50人が逮捕されたという。
16日には、第2軍と第3軍それぞれの司令官2人や元航空幕僚長が逮捕された。法曹界の重鎮のひとり、アルパルスラン・アルタン判事も拘束された。

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