カナダ西部山火事、民家2割焼失と

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カナダ西部アルバータ州で続く大規模な山火事で、同州フォートマクマリー市の民家約2割が焼失したもようだ。地元選出の下院議員がBBCに明らかにした。
被災地を視察したデイブ・ヤーディガ議員は、フォートマクマリー市の機能が正常に戻るまでには何年もかかるかもしれないと話している。
熱波と乾燥によって拡大した山火事はすでに1週間続く燃え続けており、市と周辺地区の住民10万人が避難している。
フォートマクマリーから北へ向かう住民2万5000人の避難は8日に終了。火事による死傷者の情報はないが、避難中の交通事故で2人が死亡した。
市当局は週末にかけて1800平方キロが焼失するのではと恐れていたが、消防作業によって焼失面積は1610平方キロに食い止められているという。
ヤーディガ議員は、市街地の大半は無事だが、住民が帰宅するにはまだ危険な状況だと言う一方で、「推定で約2割の民家が燃えたが、住宅のほとんどはまったく無事だ。なので思ったより、はるかにましな状態だ」と述べた。
8日にはアルバータ州の消防幹部が、「天の助けと、気温が少し和らいだこと、そして消防士たちの懸命な努力のおかげで、フォートマクマリーでの拡大を食い止めることができた」と話した。
しかし、完全鎮火までには数カ月かかるおそれがある。消防当局は、本格的な雨が降らない限り、火の勢いは抑えられないだろうと注意を促している。
火は人の住む地域から離れた東へ向かっているが、アルバータ州に隣接するサスカチュワン州に到達する恐れもある。
サスカチュワン州とノースウェスト準州では、煙被害に備えて窓や扉を閉めるよう住民に勧告が出ている。

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今回の山火事はカナダの歴史で最も被害額の大きい自然災害になると言われている。これまでに把握されている保険金の支払いだけでも、数十億ドルに上る見通しだ。
フォートマクマリーはカナダのオイルサンド生産の中心で、石油埋蔵量は世界3位。現地で働く主要石油関連企業の作業員も退避した。
山火事の影響でカナダの石油生産の約4分の1が停止しており、カナダ経済への影響が懸念されている。










