【米大統領選2016】クリントン、サンダース両氏の対立激化 大統領になる資格めぐり

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米大統領選の民主党予備選でヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員の舌戦が激化している。サンダース氏はクリントン氏には大統領となる「資格がない」と非難し、クリントン氏はこれを「ばかげている」と一蹴するなど、大票田ニューヨーク州の予備選を前に緊張が高まっている。
ニューヨーク州予備選を19日に控え、4日付のニューヨーク・デイリー・ポスト紙に掲載されたサンダース議員のインタビュー記事が、最新の舌戦の発端となった。大銀行の振る舞いを強く非難して支持を拡大してきたサンダース氏が、具体的な金融改革や銀行規制強化などについて回答に苦慮している様子がうかがわれた。
これを受けて6日、MSNBCの朝の情報番組に出演したクリントン氏は「勉強不足だと思う。そして明らかにきちんと勉強もしていなければ理解もしていないことについてもう1年以上、いろいろと言ってきたわけで、となるといくつか疑問が湧いてくる」と批判した。
これに対して6日夜にはサンダース議員がペンシルベニア州フィラデルフィアのテンプル大学で、「クリントン長官に回答させてもらいたい。スーパーPAC(政治資金管理団体)が特定利益がらみの寄付を何千億と受け取っている人が、大統領になる資格があるとは思わない。スーパーPACを通じてウォール街から1500万ドルももらってる人に、資格があるとは思わない」と非難を返した。
サンダース議員はさらに、クリントン氏が上院議員だった2002年10月に対イラク開戦承認決議案に賛成したことを批判。さらに前国務長官が、北米自由貿易協定(NAFTA)や環太平洋経済連携協定(TPP)の支持者だと攻撃した。また、非難合戦はクリントン氏が始めたことだとも強調。7日にも同じ内容で批判を繰り返した。
これに対して今度はクリントン陣営のブライアン・ファロン広報担当がツイッターで、「ヒラリー・クリントンはバーニー・サンダースに『資格がない』とは言っていない。なのに、向こうはクリントン氏についてはそういう物言いをした。ばかげたことだ。議論のレベルが今まで以上に低下した」と批判した。
またクリントン氏の側近クリスティナ・レノルズ氏も、クリントン氏ほど大統領になる資格を供えている候補はめったにいないのに、このような攻撃をするとは「ばかげているし無責任だ」と反論した。
さらにクリントン氏自身も政治ニュースサイト「ポリティコ」に対して、自分はサンダース議員よりも「オープンかつ正直に」物事を説明するし、「やたら腕を振り回して、情熱的なレトリックを繰り返す」よりも、実際に大統領として何をするか説明してきたと述べた。
ニューヨーク州予備選は291人もの代議員の行方を争う、重要な戦いとなる。クリントン氏はかつて同州選出の上院議員を2期8年務めたし、サンダース氏はニューヨーク・ブルックリン出身だ。
民主党の候補指名を獲得するには、代議員2383人の支持が必要。AP通信によると、これまでにクリントン氏は1749人、サンダース氏は1061人、それぞれ獲得している。

「#ヒラリーは資格十分」
クリントン氏は大統領になる資格がないというサンダース氏の発言を受けて、クリントン支持者がツイッターで使い始めた「#HillarySoQualified(ヒラリーは資格十分)」というハッシュタグがトレンド入りした。多くの人がこのハッシュタグを使ってクリントン氏の支持を表明したが、中にはその逆の内容もあった。

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