【ミラノ・コルティナ・パラ】 ロシアとベラルーシの10選手、国の代表として出場へ

白地に赤青緑の曲線が描かれたパラリンピック旗と、白青赤のロシア国旗が並んでいる

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画像説明, パラリンピック旗(左)とロシア国旗。ロシアは組織的ドーピングが発覚した2014年ソチ大会を最後に、オリンピックやパラリンピックで国旗が掲げられたことはない
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国際パラリンピック委員会(IPC)は17 日、ウクライナへの全面侵攻を続けるロシアと、その同盟国ベラルーシの選手計10人について、来月開幕するミラノ・コルティナ・パラリンピックに国を代表して出場することを認めた。

ミラノ・コルティナ・パラリンピックは3月6~15日に開催される。6選手がロシア代表として、4選手がベラルーシ代表として出場することとなる。

IPCは昨年9月、ロシアとベラルーシに対する参加禁止措置の解除を決定していた。

ロシアは、2014年ソチ・オリンピック(五輪)での組織的ドーピングについて処分を受け、同大会を最後に五輪やパラリンピックに同国選手が国を代表して出場することが禁止されてきた。

2022年2月にロシアがウクライナ全面侵攻を開始した後も、この禁止措置は継続され、ロシアと同盟関係にあるベラルーシも同様に禁止措置の対象となった。

しかし2023年には、両国の選手が中立的な立場で出場することを認める部分的禁止措置が取られた。

一方で、ミラノ・コルティナ・パラリンピックで実施される6競技を管轄する四つの競技団体は、独自の出場禁止措置を維持する決定を下した。

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は昨年12月、中立選手としての基準を満たすロシアとベラルーシの選手について、国際スキー・スノーボード連盟(FIS)の予選への参加が認められるべきだと、両国の訴えを支持する判断を下した。これにより、両国の選手は予選に出場し、ランキングポイントを獲得することが可能となっていた。

IPCはロシアとベラルーシの選手計10人について、ミラノ・コルティナ大会でパラアルペンスキー、パラクロスカントリースキー、パラスノーボードの各競技に出場するための救済措置「バイパルタイト招待状」を付与されたと、BBCスポーツに認めた。同招待状は、特別な理由により通常の方法で出場資格を得られなかったトップアスリートらの大会参加を可能にする。

ロシアによる攻撃が続くウクライナも、3競技についてこの救済措置を受けている。

IPCは声明で、「ロシアのパラリンピック委員会には計6枠が付与された。内訳は、パラアルペンスキー2枠(男女各1)、パラクロスカントリー2枠(男女各1)、パラスノーボード2枠(男2)だ」と説明した。

また「ベラルーシのパラリンピック委員会には計4枠が付与された。すべてクロスカントリースキーの枠(男1、女3)だ」とした。

イギリスのリサ・ナンディー文化相は、IPCの決定について、「完全に誤った判断」だと批判した。

「ウクライナへの残忍な侵略行為が続いている中、ロシアとベラルーシの選手たちに自国の旗の下で競技することを認めれば、悲惨なメッセージを送ることになる」と、ナンディー氏はソーシャルメディアに投稿した。

そして、「IPCはこの決定を緊急に再考すべきだ」と訴えた。

ロシア国営のタス通信は、ミラノ・コルティナ大会に出場予定の選手には、パラリンピックで3度優勝しているパラアルペンスキーのアレクセイ・ブガエフ、パラクロスカントリーのイワン・ゴルブコフとアナスタシア・バギアンの3選手が含まれると伝えている。ゴルブコフ氏とバギアン氏は過去に世界選手権で表彰台に立っている。

3選手は1月に競技に復帰。ブガエフ氏とバギアン氏は今年のワールドカップで優勝している。