米マウイ島火災、1300人が行方不明 発見と身元確認が困難と
米ハワイ州マウイ島の森林火災で、同州のジョシュ・グリーン知事は13日、家や車の焼け跡で復旧作業にあたっているスタッフらが、1日で10〜20人の犠牲者を見つけることになりそうだとの見方を示した。
確認された死者は13日までに96人に上った。アメリカで過去100年超に発生した森林火災では、最も死者が多い。
グリーン知事はBBCが提携する米CBSニュースで、死者の総数がわかるのは最長で10日後になると説明。行方不明者は約1300人だとした。
ラハイナの町は、ほぼ全体が焼け落ちた。
グリーン知事は、「目の前に広がるのは完全な壊滅状態だけだ」と発言。ラハイナの住民1万2000人について、おそらくみんな避難し、さもなければ火災で死亡しただろうとした。
また、発見される犠牲者はさらに増えるだろうと述べ、身元の特定には時間がかかるとの見方を示した。
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ラハイナの当局は、12日時点で町の3%しか捜索できていないと説明。探知犬を使って犠牲者の発見に努めているとした。
マウイ警察のジョン・ペレティエ署長は先週末、「捜索すべき地域が少なくとも5平方マイル(約13平方キロメートル)あり、そこには愛する人たちがたくさんいる」と話した。
連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、探知犬10頭を派遣したと米CNNに語った。南カリフォルニアの消防署も数頭を送ったと報じられている。
FEMAのディアン・クリズウェル長官は14日、ハワイからホワイトハウスの記者会見に参加。捜索と復旧については、どれくらいの時間がかかるかの細かい見通しは示さなかった。そして、状況は「極めて危険だ」とした。
「気温が高く、犬たちは長い時間は動けない。(中略)ホットスポットがあるので、犬が入れるように消防隊員たちが手伝っている」
専門家によると、犬は遺体発見に非常に役立つが、多くの休息と水分補給が必要だという。
ペレティエ署長によると、確認された死者96人のうち、DNA技術によって正式に身元が確認されたのは2人だけだという。


森林火災が8日に発生した後、行方不明者は一時2000人以上報告された。携帯電話がつながるようになると、1300人まで減少した。
グリーン知事は、「数多くの死者が出ているとすれば、私たちの心は修復できないほど傷つくだろう。(中略)誰もそうは思いたくないが、私たちは多くの悲劇的な話を覚悟している」と述べた。
ペレティエ署長は、家族が行方不明になっている人たちにDNAサンプルの提出を呼びかけている。
また、町に入ろうとする人に対しては、まだ収容して身元を確認すべき遺体が残っているとして抑制を求めた。
「家族や友人の遺体は、金属を溶かすほどの炎で焼かれた状態で見つかっている。(中略)身元確認には迅速なDNA鑑定が必要だ。遺体はすべて(中略)人定ができない状態だ」
マウイ郡当局によると、ラハイナの火災はまだ続いており、約85%が鎮圧されている。原因は不明だが、近くを通過したハリケーン「ドーラ」の風と日照りによって、炎が広がったと考えられている。
12日には、ハワイ最大の電力供給会社ハワイ・エレクトリックに対し集団訴訟が起こされた。国立気象局が森林火災の危険性を事前に警告していたにもかかわらず、同社は送電線を通電したままにし、送電線が落下して森林火災につながったと主張している。
火災のリスクを減らすために電力を一時的に遮断することは、森林火災の多い米西部の州ではよく行われている。カリフォルニア州では、破壊的な森林火災の半数は送電線が原因だとされている。










