韓国、国民全員が1~2歳「若返り」 年齢の数え方を変更

ケリー・アン(シンガポール)、ユナ・ク(ソウル)

Students at an elementary school in Suncheon, south of Seoul

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画像説明, ソウル南部の小学校

韓国で28日、国民みんなが1歳から2歳若返った。年齢の数え方を、同国で長年使われてきた2種類の方法から、国際基準へと変更する新法が施行されたためだ。

この新法により、生まれた時点で1歳とする、伝統的な「数え年」の制度が廃止された。

また、生まれた時は0歳で、1月1日を迎えるごとに1歳年を取る数え方も使われなくなった。

代わりに、誕生日を基準に年齢を重ねていく「満年齢」が採用された。

この変更は、尹錫烈(ユン・ソンニョル)大統領が昨年の大統領選で強く主張。従来の数え方だと「不必要な社会的・経済的コスト」が生じていると主張した。

これまで、保険金の支払いや政府補助の受給資格の決定をめぐって問題が起きてきた。

さらに、例えば2003年6月29日に生まれた人は、2023年6月28日現在で、国際的な制度では19歳だが、前述の計算方法では20歳、「数え年」では21歳になるといった分かりにくい状況が発生していた。

「数え年」では、12月31日に生まれた赤ちゃんは、誕生翌日にはもう2歳になる。

変更を歓迎する声

伝統的な年齢の数え方を廃止することは、昨年12月に国会で議決されていた。

ただ、生まれた時は0歳とし、1月1日ごとに1歳年を取る数え方は、多くの法令で使われ続ける。例えば、韓国人がたばこや酒を買えるのは19歳だが、その年齢に達したとされるタイミングは誕生日ではなく、1月1日だ。

韓国のハンコック・リサーチの昨年1月の世論調査では、韓国人の4人に3人が国際基準に合わせることに賛成だった。

今回の変更が、韓国の上下文化の打破につながることを期待する国民もいる。

コンテンツ・クリエーター(28)は、「人々の行動には無意識の年齢差別がある。年齢を基にした複雑な言葉の使い方もある。(中略)韓国の年齢制度を廃止し、国際基準を使うことで、過去の遺物が取り除かれることを願っている」とコメント。

医師(31)は、「2歳若返ることができ、とても気に入っている。私の誕生日は12月なので、韓国の年齢制度のせいで実年齢より社会的に老けていると、いつも感じていた」と話した。また、外国に行った時、韓国式の年齢制度について説明する必要がなくなる」と歓迎した。

この医師によると、韓国の医療業界はすでに、国際的な年齢制度を採用していると話した。

伝統的な年齢の数え方は、他の東アジア諸国でも使われていた。しかし、ほとんどの国で廃止された。

日本は1950年に国際基準を採用。北朝鮮も1980年代に続いた。