イギリス政府、ロシア産ダイヤや金属の輸入禁止へ ウクライナ侵攻めぐり追加制裁

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画像説明, ロシアの鉱山企業アルロサが2015年に北部ヤクートで採掘したダイヤモンド

イギリス政府は18日、ロシアのウクライナ侵攻に対する追加制裁として、ロシア産ダイヤモンドの輸入を禁止すると発表した。今年後半に法案を議会に提出し、ロシア産の銅やアルミ、すずの輸入も禁止する方針。

リシ・スーナク英首相は、19日に広島で始まる主要7カ国(G7)首脳会議に先駆け、「暴力と蹂躙(じゅうりん)は決して利益を生まない」とイギリスとして示さなくてはならないと述べた。

ロシアのダイヤモンド産業の2021年輸出高は40億ドル(約5530億円)相当に達した。

イギリス政府は、これに加えてロシアのウラジーミル・プーチン大統領に関係のある計86の個人と企業を制裁対象に追加する方針だと説明。「既存制裁の影響を軽減しようと、積極的に動いている」人物も、これに含まれるという。

昨年2月のウクライナ侵攻開始以来、イギリス政府はロシアの1500以上の個人・企業に制裁を科し、計180億ポンド(約3兆1000億円)相当のロシア資産を凍結している。

ロシアの軍資金調達を阻止するため、イギリス、アメリカ、カナダ、日本は昨年6月、ロシア産の金を禁輸対象にしている。

英首相官邸によると、こうした制裁によってプーチン大統領の軍資金は約60%(2750億ポンド相当)が「動かせなく」なっている。

イギリスと欧州連合(EU)も同様の対ロ制裁を発表している。アメリカ政府は昨年6月、ロシア産のダイヤモンド、海産物、ウオッカを禁輸対象にした。

広島の日本料理店で会食したスーナク英首相と岸田首相(18日夜、広島市)

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画像説明, 広島の日本料理店で会食したスーナク英首相と岸田首相(18日夜、広島)

スーナク首相は18日に広島入りし、岸田文雄首相との会談で、経済や安全保障において両国の戦略的提携を強化していくとする「広島アコード」に合意。19日には、他のG7首脳とともに平和記念公園を訪れ、平和記念資料館を視察したのち、原爆慰霊碑に献花し黙祷(もくとう)した。G7首脳たちと共に、記念の植樹も行った。

G7による対ロ制裁は、ロシアの脅威を前に主要7カ国が団結しているあらわれだとして、スーナク氏は「私たちは今日、広島に集まる。戦争の恐ろしさと平和がもたらす利益を共に体現するこの街に」と強調。「ウクライナだけでなくここインド・太平洋においても、自由と民主主義、そして寛容の価値を守るため、努力をあらためて倍増させなくてはならない」と述べた。

インド首相とも協議

スーナク首相は21日には、インドのナレンドラ・モディ首相と会談する。モディ首相はゲストとしてG7サミットに招かれている。

モディ首相はロシアのウクライナ侵攻について、これまで中立的な立場を維持。紛争解決のため平和的対話を求めている。

これについてスーナク氏は日本への同行記者団に対して、ウクライナでの戦争についてインドによる「前向き」な動きを目にしていると話した。