米著名人のツイッター乗っ取り、イギリス人がハッキングの罪認める

Joseph James O'Connor is lead by Spanish police officers as he leaves a court after being arrested in 2021

画像提供, Reuters

画像説明, ジョセフ・ジェイムズ・オコナー被告は2021年にスペインで逮捕された。画像は同国で警官らと裁判所を後にする同被告

2020年に米著名人のツイッターアカウントが多数ハッキングされた事件で、米当局に訴追され、先月アメリカに送還されたイギリス人が、ニューヨークでの裁判で事件への関与を認めた。米司法省が9日、発表した。

2020年7月に起きたハッキング事件では、バラク・オバマ元大統領やジョー・バイデン大統領など130人以上のアカウントが影響を受けた。仮想通貨ビットコインに絡んだ大規模な詐欺の一端だった。

「PlugwalkJoe」の名で知られるジョセフ・ジェイムズ・オコナー被告(23)は、ハッキングに関連する複数の罪を認めた。最高刑は合わせて禁錮70年になる可能性がある。

オコナー被告は多数のツイッターアカウントを乗っ取り、フォロワーにビットコインでの送金を求める内容を投稿したとされる。送金額の2倍の額を返金するとしていた。

この事件をめぐっては、オコナー被告のほか、男性3人が訴追された。事件当時10代だったアメリカ人グレアム・イヴァン・クラーク被告は、2021年に罪を認めた。フロリダ州オーランドのニマ・ファゼリ被告、イギリス南部ボグナー・リージスのメイソン・シェパード被告は連邦犯罪で訴追された。

ケネス・ポライト・ジュニア米司法次官補は9日の声明で、オコナー被告の行為は「はなはだしく悪質」で、「被害者に嫌がらせや脅迫を行い、強要し、相当の精神的被害を与えた」とした。

「多くの犯罪者と同様に、オコナーは米国外からステルス・アカウントや偽名を隠れみのにし、コンピューターを使って匿名性を維持しようとした」

「しかしこの申し立ては、我々の捜査官と検察官がこのような犯罪者を特定し、場所を突き止め、裁判にかけ、彼らに確実にその犯罪行為に対する責任を負わせることを示している」

オコナー被告は、動画投稿アプリ「TikTok」の著名人のアカウントへのアクセスなど、ほかのハッキング犯罪についても罪を認めた。

3億5千万人が不審なツイートを目撃

2020年の事件では、推定3億5千万人のツイッター・ユーザーが、複数の公式アカウントからの不審なツイートを目にし、数千人がだまされた。

専門家たちは、ハッカーが一獲千金を狙ったのではなく、より洗練された計画で動いていれば、はるかにひどい被害を生んでいた可能性があるとの見解で一致している。

例えば、偽情報を拡散して政治的議論に影響を与えたり、偽のビジネス関連の情報を発信して市場を動かしたりできた可能性がある。

今回のハッカーたちは、高度なサイバー犯罪者というより詐欺師が使うようなソーシャル・エンジニアリングという手口を使った。

ツイッターによると、ハッカーは「ソーシャル・エンジニアリング攻撃計画」で内部システムやツールへのアクセス権を持つ特定の従業員を標的にした。

「ソーシャル・エンジニアリング攻撃とは、特定の行為をしたり、機密情報を漏らすよう、人を意図的に操作する手法」で、ハッカーはスタッフ数人を操ることに成功したという。