バイデン米大統領がアイルランド議会で演説、現地語で「ただいま」と

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アイルランドを訪問中のアメリカのジョー・バイデン大統領は13日、同国議会で演説を行った。バイデン氏の訪問は、北アイルランドをめぐる和平合意「ベルファスト合意」の成立25周年に合わせたもの。
アイルランドにルーツを持つバイデン氏は演説の中で、「アイルランドの皆さん、アイルランドに戻って来られて嬉しいです」と語り、アイルランド語で「ただいま」と述べた。また、今回の訪問で祖先の家を訪ねたと述べ、もっと長く留まりたいと話した。
その上で、英・北アイルランドの和平プロセスを支援すると語り、イギリスに対しても、北アイルランド支援のために「アイルランドと協力するべきだ」と述べた。
バイデン氏は、母方の祖父母がどちらもアイルランド人。19世紀の大飢饉の際にアメリカにわたった祖先もいるという。
「平和は貴重」
バイデン氏は議会での演説で、ベルファスト合意によって「この国では若者は誰もが、自分の夢は検問所に制限されたりしないと自信を抱き、人生を生きられるようになった」と述べた。
また、この協定が北アイルランドの人々の生活を変えただけでなく、「アイルランド共和国全体にも大きなプラスの影響を与えた」と語った。
バイデン氏が「政治的暴力がこの島に定着することを二度と許してはならない」と述べると、出席者から大きな拍手があがった。
「平和は貴重だ。平和を掲げて守る人が、まだ必要だ。平和は、まだ大事に守り育てなくてはならない」
バイデン氏は11日に北アイルランドに到着し、12日からアイルランドに移動した。
北アイルランドの中心都市ベルファストでは、北アイルランドの議会政党の党首と面会した後、リシ・スーナク英首相と会談した。
その後、アルスター大学の新キャンパスの開校式に出席し、北アイルランドはベルファスト合意が結ばれた1998年から「驚くべき進歩」を遂げたと述べた。
「この場所は平和によって変わった。平和によって色鮮やかになり、平和によって十全となった」と、バイデン氏は語った。
また、北アイルランドはここ10年、世界的成功を収めた映画やテレビドラマを数多く作り出してきた「創造性の沸き立つ」場所だとたたえ、経済的な機会は「まだ始まったばかりだ」と話した。

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バイデン氏は13日、議会での演説前にアイルランド・ダブリンの大統領府を訪れた。
儀仗兵の出迎えを受けた後、2008年にベルファスト合意10周年を記念して設けられた平和の鐘を鳴らした。
夜には、ダブリン城で晩餐会が開かれた。
バイデン氏はここで、「幸運にもアイルランド人に生まれたなら、十分に幸運だ」ということわざを披露。これは自分の祖父のお気に入りの言だったという。さらに、今回のアイルランド訪問を多くの人に温かく迎えてもらったことを幸運に思っていると述べた。
その上で、「アイルランドとアメリカ合衆国にとって、厚すぎる壁も強すぎる壁もない」と述べ、 「両国が協力して、できないことはない」と付け加えた。
ホストを務めたレオ・ヴァラッカー首相は、アメリカとアイルランドは「似たような過去と哲学」を持っており、「友情だけでなく親族の絆で結ばれている」国だと述べた。
「常に未来を見据えることで、あなたは我々が過去から前進し、より良いものを築くのを助けてくれた」と、ヴァラッカー氏は語った。

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