合法売春地区の代替「エロティック・センター」、アムステルダム市が検討 予定地の住民らは反発

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オランダの首都アムステルダムで、「デ・ワレン(飾り窓地区)」と呼ばれる合法の売春地区の代替施設の建設が、欧州医薬品庁(EMA)本部の近くで検討され、近隣住民やEMAが強く反発している。
アムステルダムのフェムケ・ハルセマ市長は、同市中心部にある売春街「飾り窓地区」に代わって、新たな場所に複数階建ての「エロティック・センター」を建設したいと考えている。
しかし、合法的売春が行われる新センターをめぐっては、建設予定地で強い反発が起きている。
反対派は、現在「飾り窓地区」を悩ませている問題が、新たな場所に移されるだけだとしている。
こうした反発にEMAも加わり、「迷惑行為や麻薬取引、泥酔、無秩序な行動」が起きることを恐れているとしている。
「エロティック・センターをEMAの建物のすぐ近くに設置することは、隣接する地域に対するものと同じ悪影響を及ぼす可能性が高い」と、EMAは声明で述べた。
EMAはイギリスの欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に伴い、2019年に本部を英ロンドンからアムステルダム南部のズイダス地区に移した。ズイダス地区はエロティック・センターの建設候補地の1つ。
売春地区をめぐる問題
「飾り窓地区」がある地域では、狭い路地や運河沿いの小道で犯罪が増加しているほか、観光客が集まって過密状態になる問題が起きている。アムステルダム当局は2021年、この悪名高い地区を移転する計画に合意した。
当局は性的サービス向けの部屋やバー、娯楽施設などを含む建物の設計を複数の建築家に依頼した。
ハルセマ市長はセックスワーカー(性労働者)の労働環境を改善し、組織犯罪の影響を減らしたいとしている。
「軽犯罪者や最も弱い立場にある女性だけが集まるのではなく、気品と優雅さを兼ね備えたエロティック・センターをつくることができると願っている」と、ハルセマ氏は昨年11月に英紙オブザーバーに語っている。
また、多くの住民が自宅近くに同施設が設置されることを望んでいないことを認識していると認めた。
アムステルダムは先月、「飾り窓地区」の路上で大麻を吸うことを違法とし、バーやレストランの営業時間を制限する規則を発表した。





