ウクライナ各地にロシア軍のミサイル攻撃、11人死亡 米独の戦車供与の発表翌日

画像提供, Reuters
ウクライナ各地で26日、ロシアによるミサイル攻撃が相次ぎ、11人が死亡した。ウクライナをめぐっては前日にドイツとアメリカが戦車を供与すると発表していた。
ウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー総司令官は、ロシア軍が空と海から計55発のミサイルを発射したと発表。首都キーウ周辺に飛来した20発を含む47発を撃墜したと付け加えた。
ウクライナ国家緊急事態庁によると、一連の攻撃で11人が死亡し、11人が負傷した。合わせて35棟の建物が破壊された。
住宅への被害が最も大きかったのはキーウ州だったという。
また、オデーサ州のエネルギー施設2カ所にも攻撃があった。
これに先立ち、ウクライナ空軍は、ロシア軍がウクライナ南部のアゾフ海から発射したイラン製攻撃ドローンの一団を撃墜したと発表した。
キーウ南部では非居住用建物が攻撃を受け、男性(55)が死亡、2人が負傷したと当局は発表した。
ウクライナ最大の民間電力会社DTEKによると、電力系統のひっ迫を緩和するためにキーウなど一部地域で緊急停電が実施された。
今回の攻撃の前日には、アメリカとドイツがそれぞれ、戦車を供与すると発表。これについてロシアは、西側諸国がウクライナでの戦争への「直接的関与」だと受け止めているとしていた。イギリスもすでに、陸軍の主力戦車「チャレンジャー2」の供与を決定している。
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カナダも戦車供与を発表
ウクライナへの戦車供与をめぐり、数週間にわたり国際的圧力を受けてきたドイツのオラフ・ショルツ首相は25日、ドイツ製戦車「レオパルト2」14台をウクライナに供与すると発表した。レオパルト2は最も効果的な戦車だと広く受け止められている。
同戦車は3月下旬から4月上旬にウクライナに到着する見込み。
アメリカのジョー・バイデン大統領も同日、米軍の主力戦車「M1エイブラムス」31台を供与すると発表した。米国防総省は長らく、M1エイブラムスはウクライナの戦場での運用には適さないとしてきたが、この主張を一転させた。
26日にはカナダも、同国が保有するレオパルト2を4台、数週間のうちに供与すると約束した。専門家によるウクライナ兵への操作訓練も行うとした。
「戦車連合」に12カ国参加と
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は26日、同氏が「戦車連合」とするものに12カ国が加わったと述べた。
しかし、300~400台の戦車がなければ戦闘での形勢を逆転する「ゲームチェンジャー」にはならないと、ウクライナ国防省顧問ユーリ・サク氏はBBCラジオ4の番組「トゥデイ」で語った。
「西側の兵器を使って戦場でロシアを打ち負かす時期が早ければ早いほど、我々はより早期にこのミサイルテロを止め、平和を取り戻すことができるだろう」とサク氏は述べた。
同番組には北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長も出演。ウクライナに戦車を送ることで、戦争で勝利するためのウクライナ側の能力に大きな違いをもたらすことができると述べた。
ストルテンベルグ氏はまた、ロシアが新たな攻撃を計画していると警告した。ちょうどそのころ、夜間のドローン攻撃の後にミサイル攻撃を受けたとの報告がウクライナ側から出始めていた。
ロシアの雇い兵組織を犯罪組織に指定
こうした中、アメリカは26日、ウクライナに数千人の雇い兵を投入しているとされるロシアの民間組織「ワグネル・グループ」を国際犯罪組織に指定した。
ジャネット・イエレン米財務長官は声明で、「(ロシアのウラジーミル)プーチン大統領の戦争マシンの武装をさらに妨げる」ために、ワグネルとその関係者に新たな制裁を科したと述べた。










