ウクライナ・オデーサ、ユネスコの世界遺産に ロシアの侵攻で「危機遺産」にも指定

画像提供, Getty Images
ウクライナの港湾都市オデーサの歴史地区が25日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録された。ロシアによる侵攻で普遍的価値を損なう重大な危機にさらされているとして「危機遺産」にも指定された。
ユネスコは今回の決定について、オデーサの「卓越した普遍的価値」を認めたものだと説明した。
ロシアは「政治的動機によるもの」だと批判した。
「黒海の真珠」と称されるオデーサは、昨年2月にロシアがウクライナに侵攻して以降、何度も空爆を受けてきた。
住民たちは市内の記念碑や建物を保護しようと、急いで土嚢(どのう)を積み上げた。

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ユネスコのオードリー・アズレ局長はオデーサを世界遺産に登録することは重要な一歩だとした。
「まず、この都市は世界遺産に属し、私たち全員に関わるもので、私たち全員が注目し、私たち全員がその歴史と遺産への貢献を認識しているという象徴的側面があった」とアズレ氏は述べた。「これがすでに、重要な象徴的側面なのです」。
また、今回の決定はロシアを含むユネスコの全加盟国が世界遺産に「意図的な破壊をもたらさない」義務を負っていることも意味しているとした。
今回、オデーサの一部地域が「危機遺産」リストにも登録されたことで、「ウクライナがその財産を確保し、必要であればその復興を支援するために要求できる」技術・財政支援にオデーサがアクセスできるようになったと、ユネスコは説明した。
ロシアは反発
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は今回の決定を歓迎し、「ロシアの侵略者の攻撃から我々の真珠を守る手助けをしてくれるパートナーたちに感謝する」と述べた。
オデーサの世界遺産登録をめぐる投票の実施を繰り返し遅らせようとしたロシアは、ウクライナが自国の記念碑を「破壊している」と非難した。
ロシア外務省は、ウクライナの申請書類に不備があったと非難。投票は「西側からの圧力のもと」で「手続き上のルールを無視して」行われたと主張した。
「ユネスコの現在の高い基準を尊重することなく、急いで準備されたものだ」と、同省は指摘した。
ウクライナでは首都キーウの聖ソフィア大聖堂や西部リヴィウの歴史地区など、オデーサ以外に7件が世界遺産に登録されている。








