チャールズ英国王、公務代行の王族にアン王女とエドワード王子の追加を提案

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イギリスのチャールズ国王は14日、自身の外遊中などに公務代行の資格を持つ王族を増やすための手続きを開始した。妹アン王女と弟エドワード王子を加える案を提示した。
現在、公務を代行できる「カウンセラー・オブ・ステート」(国務参事官)は、妻カミラ王妃に加え4人の「主要」王族が務めている。
ただ、その4人に含まれる弟アンドリュー王子と息子ハリー王子は現在、「現役」の王族として公務にかかわっていない。
国王が求めた変更案は14日、貴族院(上院)で読み上げられた。
貴族院は15日に承認するとみられる。政府が同日に法案を下院に提出すれば、国務参事官を2人増やす道が開かれることとなる。
議会でのこの迅速な動きは、国王が外遊中や体調不良などで君主の責務を遂行できない場合、誰が代理を務めるのかという、憲法上の懸案を解決するためのもの。
アンドリュー王子は、性的人身取引で起訴され勾留されていた米富豪ジェフリー・エプスティーン被告と親交をきっかけに、王室の職務から退いている。王子はBBCの単独インタビューで、すでに性的犯罪で有罪を認めていた被告の家に滞在したことは「過ち」だったと認めたが、未成年女性との性行為疑惑については否定している。
ハリー王子と妻メガン妃は2020年に「主要な王族」としての役割から距離を置き、子どもたちとアメリカで暮らしている。
国王の提案は、2人を国務参事官リストから除外するのではなく、公務代行の資格を有する王族の範囲を広げることで、2人の活動の有無が問題にならないようにするためのもの。
国王不在時も「公務の効率性を維持」
貴族院では、「ミンスミアのパーカー」卿(一代男爵)アンドリュー・パーカー侍従長が、アン王女とエドワード王子を国務参事官に加えるよう求める国王の声明を読み上げた。
声明は、国務参事官を増員することで「私(国王)が海外で公務を行っている間など、自分が不在の場合でも公務の効率性を継続することができる」としている。
このメッセージは下院にも伝えられた。ペニー・モーダント下院院内総務は議員に対し、今後法整備が進められるだろうと述べた。
これは摂政法の改正を意味する。現在、国務参事官を務めるのは君主の配偶者と王位継承順位が上位の王族4人で、21歳以上とされている。カミラ王妃以外の4人はウィリアム王子、ハリー王子、アンドリュー王子とその娘ビアトリス王女となっている。
アン王女とエドワード王子は、継承順位が入れ替わるまで国務参事官だった。
国務参事官は国王が一時的な病気や海外滞在中に、議会の開会や文書への署名、大使との接見、枢密院との会議への出席といった公務を代行できる。
来年は国王夫妻や皇太子夫妻による海外訪問が予想されることから、国務参事官が必要になる可能性がある。
国務参事官をめぐる問題は先月、貴族院で取り上げられた。最大野党・労働党のスタンスゲート子爵はアンドリュー王子とヘンリー王子について、1人は「公職から退き」、もう1人は「国を離れた」状態なのに、なぜ5人の国務参事官に含まれるのかと異議を唱えていた。









