ザポリッジャ市にミサイル、13人死亡 「ロシアが攻撃」とウクライナ
ウクライナ南東部ザポリッジャ市で9日、ロシアのミサイル攻撃があり、少なくとも13人が死亡、数十人が負傷した。ウクライナ当局が説明した。他方、国際原子力機関(IAEA)によると、ザポリッジャ原発の外部電源は復旧したという。
ザポリッジャ州のウクライナ側の知事、オレクサンドル・スタルク氏によると、ロシアのミサイル12発によって9階建てのビルの一部が破壊され、集合住宅5棟が崩壊した。
同氏は「がれきの下にはもっと多くの人がいるかもしれない。現場で救助活動が行われている。これまでに8人が救出された」と通信アプリ「テレグラム」に投稿した。
BBCのポール・アダムス記者は、攻撃を受けた建物は明らかに軍事目標ではなく、攻撃は完全に無差別だったと様子だと伝えた。
ザポリッジャ市はウクライナの管理下にある。だが、ロシアは先月、同市のあるザポリッジャ州を含め、4州の併合を発表した。
ゼレンスキー大統領が激しく非難
ザポリッジャ市はここ数週間、繰り返し攻撃を受けている。ロシア軍は、ウクライナの南部と北東部で敗れた後、都市部で反撃に出ている。
同市と周辺では、この9日間で住民60人以上が死亡したとされる。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、今回の砲撃を、「平和な人々が再び無慈悲に攻撃された」と非難。
「この上なく下劣だ。この上なく邪悪だ。野蛮人で、テロリストだ。命令を出した者から、命令を実行した全員までがそうだ。誰もが責任を負うことになる。絶対にだ。法の下で、そして大勢の前で」と述べた。
ロシアは侵攻初期から、ザポリッジャ州の一部を支配している。ザポリッジャ市から約52キロメートル離れた原子力発電所も、ロシアが占拠している。
住民たちの証言
今回の砲撃の生存者たちは、爆発で目を覚ました状況を振り返った。
住民の女性は、部屋中に煙が充満したため、家族とともに風呂場に逃げ込んだとAFP通信に述べた。やっとのことで外の通りに出ると、隣人が「夫が死んだ」と叫んでいたという。
別の女性(38)は、「ものすごい音」の爆発で自宅ドアが「完全に破壊」されたと証言。慌てて子どもたちを起こし、安全な場所に移動させたとロイター通信に話した。
この女性の息子(10)は、叫び声で目を覚ましたと言い、ミサイル攻撃は「恐ろしかった」と話した。


原発の外部電源が復旧
国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は9日、砲撃を受けて外部電源と断絶していたザポリッジャ原発について、再び送電線が接続されたとツイッターに投稿した。
グロッシ氏は、「いまだ安全維持が困難な状況で、一時的な安心が得られた」とした。
同氏はまた、原発周辺の保護区域を支持するよう、ロシアとウクライナに求めるとした。双方は7日夜にあった砲撃について、互いを非難している。
一方、クリミア半島とロシアを結ぶ橋で8日に起きた爆発をめぐって、ロシアのダイバーが精密な調査を始めている。
爆発では橋の一部が崩落。道路部分の1車線のみ、通行が再開されている。警備は強化されている。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナによる「テロ」と非難。徹底的な調査を命じている。









