米下院補選、ペイリン氏が敗れる 共和党の元副大統領候補

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米アラスカ州で8月16日に実施され、開票作業が続いていた連邦下院議員補欠選挙の開票結果が同月31日に発表され、共和党の元副大統領候補のサラ・ペイリン元州知事(58)が、民主党のメアリ・ペルトラ氏(49)に敗れた。ペルトラ氏は、アラスカ・ネイティブ(先住民)として初の連邦下院議員となる。
ペルトラ氏は得票率51.47%で、ペイリン氏の48.53%に3ポイント差をつけて勝利した。
アラスカ州は共和党の長年の地盤で、2020年大統領選では、同党のドナルド・トランプ前大統領が10ポイント差で勝利していた。
ペイリン氏は今回の選挙で、トランプ氏の支持を得ていた。米政治ニュースサイトのポリティコによると、ペイリン氏はペルトラ氏の4倍の金額を選挙運動に投入していた。
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選挙戦でペルトラ氏は、中絶へのアクセスや気候変動対策、州内におけるサケの生息数の問題などを訴えた。
補選は3月に死去した共和党のドン・ヤング下院議員の後任を決めるもの。
ペルトラ氏はヤング氏が1973年から50年近く保持してきた議席を共和党から奪還。残りの任期を務めた後、続投をかけて11月の中間選挙に臨むこととなる。
アラスカ州の農村部で育ったペルトラ氏はユピック族出身。同州で女性下院議員が誕生するのも初めて。

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元アラスカ州知事のペイリン氏は、2008年大統領選で共和党の副大統領候補になり注目されるようになった。
2006年から2009年にはアラスカ州知事を務めた。
政治アナリストたちは今回の補選の結果を受けて11月の中間選挙の行方を占う。ただ、ペイリン氏の人格がどの程度、結果に影響したのかは定かではない。
ペイリン氏の闘争的な保守主義と、反体制的な魅力から、同氏をトランプ氏の政治上の先駆け的存在と見なす人も多い。
一方で、アラスカ州知事を任期途中で辞任したことを理由に、ペイリン氏の同州に対する真剣さを疑問視する有権者もいた。
辞任後はリアリティ番組に出演。米紙ニューヨーク・タイムズを名誉毀損で訴えたこともあった。この訴えについては米連邦地裁が今年2月、ペイリン氏側が同紙側に名誉を傷つける意図があったことを証明できなかったとして棄却した。
妊娠中に絆を深める
ペルトラ氏は1999年から2009年までの10年間、アラスカ州議会議員を務めた。ペイリン氏の州知事時代とも時期が重なっている。
2人は当時、共に妊娠中だったことから絆を深めたと話している。
ペイリン氏が副大統領候補として同州ジュノーを離れた際には、ペルトラ氏が自宅の裏庭にあったトランポリンをペイリン氏に譲ったという。
アラスカ・パブリック・メディアによると、普段は民主党を激しく批判するペイリン氏は最近、ペルトラ氏のことを「スイートハート」と呼んでいたという。






