英イングランドの7月降雨量、1935年以降で最少 水の使用制限も

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イギリスの気象庁は、イングランドの今年7月の降雨量が、1935年以降で最少だったと発表した。特に南東部や中南部は、1836年以来で最も乾いた7月だったという。
イングランド全域で川の水位が下がっており、農業地域や野生の動植物に深刻な影響が出ている。
水道会社は、一般家庭による水の使用を制限する可能性があると警告している。
イングランド南東部と中南部の前月の平均降雨量はわずか5ミリだった。イングランド全体でも23.1ミリにとどまっている。
気象庁の8月1日の発表によると、イギリス全土の7月の降雨量は46.3ミリと、この月としては1836年以降で19番目に雨が少なかった。雨は北部のほうが、降る傾向にあった。
ハンプシャーとワイト島に水を供給しているサザン・ウォーターは8月5日から、顧客によるホースでの水の使用を制限する。これにより、庭の水やりや洗車、ビニールプールの使用などができなくなる。
農業従事者にも、乾燥した天候による深刻な影響への警告が出されている。ジャガイモやテンサイ、トウキビなどが雨不足の被害を受けており、通常より早い収穫を強いられるケースもあるという。
イングランドの野生動植物は温暖で乾燥した気候には適応していない。科学者は、クマバチや多くの鳥類が影響を受けていると警告している。
今年の1~6月期は、1976年に次いで降雨量が少なく、貯水量や自然の生態への悪影響が増している。
7月は乾燥した気候に加え、熱波によって40度を超える気温を記録したことから、イングランドやウェールズ各地で森林火災が起きた。
各国の気候学者が連携する世界気象分析グループ(WWA)は、こうした熱波は人間の活動による気候変動の影響がなければ、あり得ないと指摘している。
地球の平均気温は工業拡大以前(1850~1900年)に比べて、温室効果ガスの排出によって1.1度上昇している。
さらに気温が上昇すれば、イングランドでも熱波や干ばつの起きる頻度が増すと予想される。
科学者や環境保護論者は、各国は直ちに温室効果ガスを大幅に削減するべきだと指摘する一方、対応が遅すぎると警告している。










