病院火災で新生児11人が死亡、漏電が原因か アフリカ・セネガル

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西アフリカ・セネガルの西部ティヴァウアーヌで26日、病院の産科病棟の火事があり、新生児11人が死亡した。市当局によると、漏電が出火の原因だという。
ティヴァウアーヌ市のデンパ・ディオップ・シ市長は、マメ・アブドウ・アジズ・シ・ダバク病院の火事について、漏電が原因との見方を示した。新生児の11人が死亡し、3人が救助されたという。
AFP通信によると、開業間もない病院だったと地元メディアは伝えている。
マッキー・サル大統領は、3日間の全国的な服喪を宣言。赤ちゃんを失った「お母さんたち、家族の皆さんに、心から追悼の意を申し上げる」とツイートした。
この火事を受けて、セネガルのアブドライェ・ディウーフ・サール保健相は解任された。解任前に保健相は、「非常に不運でとてもつらい事態だ」と述べ、事実関係の調査が始まっていると話していた。保健相は火災当時、ジュネーヴで世界保健機関(WHO)の総会に出席中で、予定を変更してただちに帰国する意向を示していた。
セネガルの医療システムは、人手不足や資金不足、インフラや機器の不備などを常に抱えているという指摘もある。今回の火災で、医療機関の劣悪な状態に対する怒りが、国内に広がっている。

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「セネガル全体の苦しみ」
火災の知らせを受けて多くの家族が、病院に駆け付けた。
「火事のことは昨晩知ったけれども、すぐに娘には言わなかった。朝まで待った」と話したンデイェ・アブサ・グエイェさんは、その後、自分の孫が亡くなったことを知らされた。
ムスタファ・シセさんはロイター通信に、生後3週間のおい、モハメドちゃんが火事で亡くなったと話した。モハメドちゃんの母ラマタ・グエイェさんは出産後に死亡したという。父親エルハジ・グエイェさんにとって、モハメドちゃんは唯一の子供だった。
「(エルハジさんは)妻を失って、今度は子供までなくしてしまった。目を見てあげることもできない」とシセさんは言い、「これが神様の計画なのか、それともセネガルの病院が破綻しているだけなのか。政府に問いたださなくてはならない」と述べた。
ティヴァウアーヌ在住のウスマン・カネさんは「これはセネガル全体の苦しみ」だと、ロイター通信に話した。
アブドゥとだけ名乗った青年はBBCに対して、「衝撃だ。義理の姉が先月、出産したけれど、死んでしまった。赤ちゃんは妊娠7カ月の早産だったので、病院での手当てが必要だった。それがこうして火事の犠牲になってしまった」と話した。





