少女性的虐待の米富豪の元恋人に有罪評決 人身売買などの罪

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米富豪ジェフリー・エプスティーン元被告(故人)による性的虐待事件をめぐり、米ニューヨークで開かれていた裁判で、少女たちを元被告に仲介した罪などに問われた英社交界の有名人ギレイン・マックスウェル被告(60)に対し、陪審は29日、有罪評決を出した。
マックスウェル被告は6件の起訴内容のうち5件で有罪とされた。最も深刻な、未成年者の性的人身売買の罪でも有罪となった。
12人で構成する陪審は5日間にわたって評議を続け、評決に至った。
被告は終身刑を受ける可能性がある。量刑の言い渡し期日は明らかになっていない。
感情を表に見せず
評決が読み上げられる間、マックスウェル被告は感情を一切、表に出さなかった。手元のグラスに水を注ぎ、それを2度、口にしただけだった。
弁護団は公判が終わって間もなく、すでに控訴の準備をしていると表明した。
エプスティーン元被告を告発した1人、テレサ・ヘルムさんは、裁判で証言した女性たちをたたえた。
「正義が今日、主導権を握った」と彼女はBBCに話した。「この結果のために闘ってきた、勇敢で勇気にあふれ、正義感から行動した人々への感謝の気持ちで一杯だ」。
「ギレイン・マックスウェルは二度と、誰からも何も奪うことはできない。彼女は自由の反対側で暮らすことになる」
有罪とされた罪状
マックスウェル被告は、次の5つの罪状について有罪となった。
- 未成年者の性的人身売買(最高刑は禁錮40年)
- 犯罪となる性的活動に関与する意図をもって未成年者を運搬(同禁錮10年)
- 犯罪となる性的活動に関与する意図をもって未成年者を運搬することの共謀(同禁錮5年)
- 違法な性的行為に関与するために未成年者を誘って移動させることの共謀(同禁錮5年)
- 未成年者の性的人身売買の共謀(同禁錮5年)
被告は、違法な性的行為に関与するために未成年者を誘って移動させた罪にも問われたが、陪審はこれについてのみ無罪とした。
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「最悪の犯罪で有罪」
連邦検察のデイミアン・ウィリアムズ検察官は、今回の評決を歓迎するとともに、被害を訴え出た犠牲者たちの「勇気」を称賛する声明を出した。
「陪審は全員一致でギレイン・マックスウェルを、想像できる範囲で最悪レベルの犯罪において有罪とした。子どもの性的虐待を手助けし、それに加わるという犯罪だ」
マックスウェル被告は昨年7月に逮捕されて以来、勾留が続いている。
エプスティーン元被告は2019年、性的人身売買の罪の裁判を待つ間に自殺した。
長年にわたってエプスティーン元被告と行動を共にしてきたマックスウェル被告は、社交界に多くの知人がいた。ビル・クリントン元米大統領や英王室のアンドリュー王子に、エプスティーン元被告を引き合わせたとされる。

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約1カ月続いた裁判で、マックスウェル被告の弁護団は同被告がエプスティーン元被告の犯罪のスケープゴートになっていると主張した。
一方、検察側は2人の関係を、「虐待のねずみ講」を運営していた「犯罪のパートナー同士」だったとした。
裁判では女性4人が証言した。全員、18歳未満の時にエプスティーン元被告に性的虐待を受けたと話した。また、マックスウェル被告が性的行為を強く求め、手助けし、参加することすらあったと述べた。
4人のうち、アニー・ファーマーさんだけが実名を明らかにして証言した。









