ドイツ保健相、ワクチン接種を単刀直入に促す 接種か回復か死か

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ドイツのイエンス・シュパーン保健相は22日、「この冬が終わるころには、ドイツでは全員がワクチン接種を済ませているか、回復しているか、死んでいるかのいずれかだ」と記者会見で述べた。かつてないほど単刀直入に、新型コロナウイルス対策のためのワクチン接種の重要性を強調した。
シュパーン保健相は首都ベルリンで開いた記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの接種を義務化することには自分は反対だが、他人への影響を伴うだけに、接種を受ける「道徳的な義務」があると述べた。
「自由は責任をとることを意味する。そして今では、ワクチンを受けることは社会への義務だ」とシュパーン氏は述べた。
保健相は、感染力の極めて高いデルタ変異株が現在、ドイツの感染急拡大の原因となっており、「ワクチンを受けていない人は誰もが今後数カ月の間に感染し、感染した際には何の防御も身についていないことになる」と警告した。
ドイツは現在、感染の第4波に見舞われている。感染者数は急増しており、多くの病院が満床状態で、多くの医療関係者は現在の感染の波がパンデミック開始以来、最悪になる恐れがあると警告する。
ドイツでは過去24時間のうちに、3万643人が新たに感染した。先週比7000人増で、世界でも特に感染者が速いペースで急増している状態。
一方、ドイツで2回の接種を終えた人は人口の約68%にとどまり、西欧では特に低い部類に入る。
感染対策として、ワクチン未接種の人の入場を禁止する場所が増えており、クリスマス時期のドイツ名物「クリスマス市」も各地で中止された。
欧州連合(EU)は今週中にも、5歳~11歳の子供への新型コロナウイルスワクチン接種を承認する見通し。

シュパーン保健相はこの日の記者会見でさらに、独ビオンテックと米ファイザーが共同開発したワクチンへの需要がきわめて高く在庫不足が懸念される中、アメリカのモデルナ製ワクチンの有効性を強調。高級車になぞらえて「ワクチンのロールス・ロイス」と呼び、今後数カ月の内に使用しなければ1600万回分のモデルナ製ワクチンが使用期限切れになってしまうと懸念を示した。
ドイツではパンデミックが始まって以来これまでに、540万人以上が新型コロナウイルスに感染し、そのうち9万9000人以上が感染症COVID-19のために亡くなっている。










