東京・京王線車内、男性が刃物振り火災 17人負傷
東京都調布市の京王線国領駅近くで31日午後8時ごろ、電車内で男性が刃物を振り回し、火災を発生させるなどして17人にけがを負わせた。国内メディアなどが報じた。
AP通信は東京消防庁の話として、この事件で3人が重傷を負ったと伝えた。日経新聞など国内メディアは、72歳の男性が刺され、意識不明の重体だとした。
報道によると、警察は現場で24歳の男性を逮捕した。透明な液体を車内で噴霧し、火をつけたとされる。「死刑になりたかった。2人以上殺せば死刑になると思った」などと話しているという。
事件は、多くの人が仮装して街に出るハロウィーンの夜に起きた。
目撃者によると、男性は紫色のスーツと緑色のシャツを着ていたという。鮮やかな紫色のスーツと緑色のシャツの組み合わせは、コミックスや映画の「バットマン」シリーズに登場する悪役「ジョーカー」に似ていたとされる。
NHKなど複数報道によると、容疑者は調べに対して「仕事で失敗して友人関係がうまくいかなかった。今年6月ごろから人を殺そうと思っていた」などと供述。服装については、悪役「ジョーカー」の格好だとして、「ジョーカーに憧れていた。勝負服だ」などと話しているという。
動画には、緊急停止した電車内で乗客たちが炎から逃げようと車両を移動したり、列車の窓から外へと出たりする様子が撮影されている。

画像提供, Reuters
目撃者の1人は読売新聞に、「ハロウィーンの演出かと思ったら、その後ろから男がゆっくりと長い刃物を振り回しながら歩いてきた」と話した。
動画を撮影した木村俊介さんはNHKに、「車内で何が起きているのか分からない状態でドアもすぐに開かないし、命からがら窓から逃げた、怖かった」と話した。
米俳優ホアキン・フィーニックスさんがアカデミー賞主演男優賞を得た2019年映画「ジョーカー」では、地下鉄車内で起きる暴力事件が、主人公が「ジョーカー」に変容していく大きなきっかけとなる重要な場面として描かれている。
日本では凶暴な犯罪はあまり多くない。だが近年は、刃物を使った事件が相次いでいる。
今年8月には、東京の小田急小田原線の車内で、刃物を持った男性が乗客10人に切りつけ負傷させる事件が起きた。2019年には、バスを待っていた通学途中の子どもたちを男性が襲い、2人を死亡させ、少なくとも18人にけがを負わせた。






