米国初のトランスジェンダー大将が就任 公衆衛生局士官部隊

Dr Rachel Levine, the highest-ranking openly transgender official in the United States, is sworn in as a four-star admiral

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画像説明, 保健福祉省公衆衛生局士官部隊の大将に任命されたレイチェル・ルヴィーン保健次官補

アメリカで19日、トランスジェンダーを公表している人が同国史上初めて、武官組織の大将(Admiral)に就任した。

保健福祉省公衆衛生局のレイチェル・ルヴィーン保健次官補(63)。この日、同局士官部隊の大将となった。

ジョー・バイデン大統領に指名されたルヴィーン大将はすでに、トランスジェンダーを公表して公職に就いている人の中で最高位だった。

ルヴィーン大将はこの日行われた宣誓式で、この瞬間は「歴史的」で「重大な」出来事だと語った。

また、「我々が多様性と包括性のある未来を創るにあたり、きょうの任官がその一歩となることを願っている」と述べ、過去に権利のために闘ったLGBTQ(性的少数者)の人々に賛辞を送った。

保健福祉省のハビエル・ベセラはルヴィーン氏の任命について、「国家としての平等への大きな一歩」だと述べた。

公衆衛生局士官部隊は、新型コロナウイルスのパンデミックといった保健危機や自然災害などに対応する武官の組織で、6000人が所属している。

Rachel Levine, nominee for Assistant Secretary in the Department of Health and Human Services, testifies at her confirmation hearing before the Senate Health, Education, Labor, and Pensions Committee

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画像説明, 上院の指名承認の公聴会に臨んだ際のレイチェル・ルヴィーン氏

ルヴィーン大将はハーヴァード大学とテュレーン医科大学を卒業し、小児科医として働いていた。

また、ペンシルヴェニア州の医務主任や保健長官を歴任し、オピオイド中毒などの問題解決を担当。バイデン政権発足後の今年3月に、上院で52対48の賛成多数で、保健次官補に承認された。

保健次官補への任命プロセスでは、ペンシルヴェニア州保健長官としての、介護施設における新型ウイルス対策などに質問が集まった。

ルヴィーン氏をめぐっては、介護施設にCOVID-19患者を受け入れるとする政策によって多くの高齢者が亡くなったとの批判も出ていた。

同氏はこの政策が決定された後、感染拡大を受けて自身の母親を介護施設から退所させていたことを認めている。