中国・河南省で記録的豪雨 12人死亡、1万人以上が避難

画像提供, Reuters
中国中部・河南省は、今月16日から続く記録的豪雨で、深刻な洪水被害に見舞われている。駅や道路が冠水し、住民1万人以上が避難を余儀なくされている。
当局によると、鄭州市でこれまでに少なくとも12人が死亡した。
また、主要道路が閉鎖され、空の便が欠航するなど、10都市以上に被害の影響が出ている。
人口約9400万人の河南省には最高レベルの気象警報が発令されている。
洪水発生の原因は複合的だが、気候変動による気温上昇は激しい降雨のきっかけになる。
ダム決壊の恐れも
ソーシャルメディアでは、道路全体が水没している様子が画像から確認できる。水の流れは速く、車やがれきが漂流しているのがわかる。
こうした中、河南省のダムが決壊する恐れが出ている。
当局によると、洛陽市のダムに20メートルほどの亀裂が生じている。同地域には兵士が配備され、軍は声明で「いつ決壊してもおかしくない」と警告した。
ツイッターには、鄭州市で浸水した地下鉄の車両に乗っていた乗客が、肩のあたりまで水に浸かっている映像が投稿されている。現実の状況を撮影したものなのかは不明。
救助隊がロープを使って人々を安全な場所に引き上げる様子や、列車の座席に立って水に浸からないようにする人の姿などが確認できる。
車両内に何人が閉じ込められているのかは不明だが、これまでに数百人が救助されたとの報告がある。
シャオペイと名乗る人物は、中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボ)」に助けを求めるメッセージを投稿した。「車両内の水が自分の胸にまで達している。もう声も出ません」。
消防局はその後、この人物が救助されたと明らかにした。
3日間で1年分の雨量
「生まれてからずっと鄭州市で暮らしているが、こんな大雨は経験したことがない」と、56歳のレストラン経営者はAP通信に語った。
鄭州市ではこの3日間で、通常の1年分の雨量に匹敵する雨が降ったと報じられている。
同地域では少なくとも今後24時間は土砂降りの雨が続くと予想されている。






