PK失敗した選手に人種差別的中傷、5人逮捕 英警察

画像提供, Reuters
サッカーのユーロ2020決勝戦でペナルティーキック(PK)を外したイングランド代表選手3人が、人種差別的な中傷を受けた問題で、イギリスの警察は15日までに5人を逮捕した。
逮捕された1人は、チェシャー州ランコーン在住の42歳の男性。警察は、人種的憎悪をあおる可能性のある脅迫的、虐待的、侮辱的な文章を投稿した疑いで、この男性を逮捕した。
男性はその後、捜査の結果が出るまでの間釈放されることとなった。
11日のユーロ決勝戦では、イングランドがPK戦の末にイタリアに敗れた。試合後のソーシャルメディアには、シュートを外したFWマーカス・ラッシュフォード、MFジェイドン・サンチョ、MFブカヨ・サカの3選手に対する、人種差別的な中傷が相次いだ。
イギリスの全国警察本部長評議会(NPCC)のマーク・ロバーツ本部長は15日、こうした中傷は「まったくもって卑劣」だと述べた。
「あなたがこの犯罪に関わっていることを突き止めた場合には、我々はあなたを追跡する。あなたは自分の恥ずべき行為に対する重大な報いを受けることになるだろう」
警察は、イングランドがPK戦で敗れた後、「チームの一部の黒人選手に向けられた人種差別的なコメントの嵐」がソーシャル・メディア・プラットフォームに現れたとした。
イギリス・フットボール取締ユニット(UKFPU)は、「人種差別的な中傷に関する報告を相当数」受けており、対応にあたっているという。
「忌まわしい中傷」
NPCCでサッカー関連の取り締まりを担当するロバーツ本部長は、今回の人種差別的中傷は「当然のことながら、イギリス中の人々に衝撃を与え、驚がくさせた」と述べた。
「イングランド代表チームは大会期間中、プロフェッショナリズムと尊厳を持って行動し、真のロールモデルとなった。これらの選手や他の人々に対し、このような忌まわしい中傷を浴びせることが許されると考える人がいることに吐き気がする」
フェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどのソーシャルメディアのプラットフォームと緊密に連携し、責任を負うべき人物の特定にむけて捜査を継続すると、ロバーツ氏は説明した。
ボリス・ジョンソン英首相は、サッカー選手に人種差別的な中傷を浴びせた人物について、サッカーの試合観戦を禁止すると約束した。
UKFPUによると、7月13日の時点で、決勝戦が行われた24時間の間に全国でサッカー関連の事件が897件発生し、264人が逮捕された。
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人種差別的表示は「技術的ミス」
インスタグラムは、人種差別的なコメントや絵文字が削除されなかったのは、技術的ミスだったと認めた。
同社責任者アダム・モッセリ氏は、当該コンテンツは本来、人間による確認が必要だと認識されるはずだが、同社ガイドラインの範囲内であると「誤って」認識されていたと説明した。
この問題はすでに修正されているという。
「我々には報告に優先順位をつける技術があるが、害のないコメントだと誤って認識した投稿が、実際には全くそうではなかった」と、モッセリ氏はBBCニュースに述べた。
「その後、この問題には対処している」
「このような類のコメントに関する報告は、適切に検討していく」
BBCニュースは12日、サカのインスタグラムアカウントに、複数のオランウータンの絵文字が含まれたコメントが投稿されていると報告した。
その数分後には、「このコメントは当社ガイドラインには反していないとみられる」との通知を受け取った。
BBCニュースはさらなる検討を求めたが、返答はなかった。







