キプロスで「史上最悪」の山火事 各国が消防支援

画像提供, EVN
地中海の島国キプロスで3日、大規模な山火事が発生し、これまでに4人の死亡が確認された。キプロスは「同国史上最悪」の山火事に対処するため、各国に支援を要請。イギリスやギリシャ、イタリア、イスラエルなど複数の国が消防航空機を提供するなどしている。
キプロスは空中から水を投下する消火活動で新たな火災の発生は食い止められているとしつつ、炎が再び勢いを増す可能性があると警告した。
山火事は強風の影響で広がり、これまでに50平方キロメートル以上の森林や農地が焼け、送電線も破壊されている。
4日には4人の死亡が確認された。
炎は南部リマソール地区にまで達し、複数の村の住民が避難を余儀なくされた。
消防隊員はマチャイラス国立森林公園への延焼を防ごうとしている。
森林局長は「キプロス史上最悪の森林火災」だと地元テレビ局に語った。

画像提供, ANDREA ANASTASIOU via REUTERS
欧州委員会のヤネス・レナルチッチ危機管理担当委員は3日、強調的対応が進められていると述べた。同委員会は、欧州連合(EU)の地球観測データプログラム「コペルニクス」を使って火災状況を注視しているとした。
キプロスに駐留する英軍の支援を受け、複数の航空機が対応にあたっている。
英軍のキプロス駐留部隊のロブ・トンプソン司令官は、「我々はキプロスと協力し合い、この悲劇を乗り越える」と述べた。
死亡の4人はエジプト人
キプロスのニコス・ヌリス内相は、山火事で死亡した4人について、農園で働くエジプト人だったと明らかにした。
農園労働者の遺体は、オドス村の近くにあった焼け落ちた車から約600メートル離れた場所で発見された。地元警察はAFP通信に、4人は車から逃げ出し、炎に巻き込まれたようだと話した。

画像提供, EPA
キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領は、トロードス山脈のふもとで発生した山火事は「悲劇」だとした。
大統領は、トルコ軍の侵攻によりキプロスが分割された「1974年以来の大規模な火災」だとツイートした。
そして、政府が「犠牲者とその家族に直ちに支援を提供する」と約束した。

画像提供, EPA
大統領は4日朝、ヴァヴァツィニア村の救援センターを訪れた。その後、ほかの被災地も訪問した。
こうした中、警察は放火の疑いで67歳の男を逮捕した。警察によると、3日の火災発生と同時間帯に、リマソール北東部のアラカパス村から車で走り去る男性が目撃されていたという。
キプロスは1週間にわたり熱波に見舞われ、最高気温が摂氏40度に達している。
一つの事象を地球温暖化と関連付けるのは難しいが、専門家は気候変動の影響で熱波などの異常気象の頻度が増加すると予測している。





