コンゴ民主共和国で火山噴火、住民に避難命令 隣国ルワンダへ逃れる人も

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コンゴ民主共和国(旧ザイール)のニーラゴンゴ火山が22日に噴火し、同国政府は東部ゴマに避難命令を出した。
ニーラゴンゴ火山から噴き出した溶岩は、人口約200万人のゴマの夜空を濃いオレンジ色に染めた。
数千人の住民がパニックに陥り、徒歩で逃げ出した。政府の避難命令が出る前から、大勢がマットレスなどを手にルワンダ国境へ向かった。
ルワンダ当局によると、すでに約3000人が越境しているという。ほかの住民はゴマ西部の高台に逃れた。
ゴマ住民はAP通信に「私たちはもう精神的に参っている」、「みんな怖くて、逃げ惑っている。本当にどうしていいのか分からない」と語った。

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火山に新たに生じた亀裂から溶岩が流れ出し、ゴマ東部の空港にまで到達した。広範囲で電気が使えなくなり、ゴマとベニの2都市を結ぶ高速道路1つが溶岩に飲み込まれた。
「硫黄のにおいがする。遠くで火山から巨大な炎が噴出しているのが見える」と、別の住民はAFP通信に述べた。
ゴマから約10キロ離れた場所にあるニーラゴンゴ火山は、1977年に600人以上が犠牲になった大噴火を起こしている。また2002年にも噴火し、250人が死亡、約12万人が家を失った。
火山があるヴィルンガ国立公園の職員は、職員宛のメモの中で、今回の噴火は2002年の噴火に似ているため、空港周辺から「直ちに避難」すべきだとした。
パトリック・ムヤイ通信相は先にツイッターで、ジャン=ミッシェル・サマ・ルコンデ・キエンゲ首相が首都キンシャサで緊急会議を招集した後、政府が「緊急措置」について協議していると述べた。

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政府は住民に落ち着いて行動するよう求めているが、住民の間では当局からの情報発信が乏しいという不満が出ている。
ソーシャルメディアには、火山から流れ出た溶岩を捉えた動画が投稿されている。

ニーラゴンゴ火山は世界でも有数の活火山だが、同国の汚職疑惑をめぐり世界銀行が資金を削減して以降、ゴマ火山観測所が同火山の状況を適切に監視できていないことが懸念されていた。
同観測所は10日の報告書で、ニーラゴンゴ火山の地震活動が活発化していると警告していた。





