橋本聖子氏、五輪組織委会長に 性差別発言で辞任の森氏の後任

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性差別発言で辞任した東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の後任に、五輪相を務めてきた橋本聖子氏(56)が18日、就任した。
橋本氏はスピードスケートで冬季に4回、自転車で夏季に3回の計7回、オリンピックに出場した経験をもつ。
前会長の森氏は、女性は話が長いと述べたとして非難され、辞任した。
森氏の後任には当初、森氏と同じ80代の川淵三郎・日本サッカー協会相談役の名前があがった。しかしこれにも抗議の声が出て、本人が辞退を表明した。
日本オリンピック委員会(JOC)は現在、理事24人のうち女性は5人となっている。
森氏は今月3日、JOCの臨時評議員会で、会議の場に女性を増やすことについて、「時間も規制しないとなかなか終わらないので困る」などと発言した。
森氏は「不適切な発言」をしたとして、12日に辞任を表明。7月にオリンピックが開かれることが最優先だとした。

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橋本氏は18日、森氏の後任の会長に就任するにあたり、五輪相を辞任したと述べた。
東京オリンピックは7月23日開幕の予定。新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、昨年夏から1年延期された。
橋本氏の人物像
- 2019年から五輪相を務めてきた。女性活躍担当相も兼任
- 1992年のフランス・アルベールビル冬季オリンピックで、スピードスケート1500メートルの銅メダルを獲得
- 両親はオリンピックの聖火にちなんで「聖子」と名づけたとされる
- 2000年に娘を出産し、現職国会議員として初めて産休・育休を取った。現職の衆院議員で出産したのも橋本氏が初めてだった
- 夫は警察官。3人の継子を含め6人の子どもがいる

オリンピック規模の挑戦――大井真理子、BBCニュース
性差別発言で森喜朗氏が辞任した後、後任の会長に女性を求める声が上がった。
84歳の川淵三郎氏が後任を引き受けることに同意したと報じられると、「女性やもっと若い男性はいないのか」という疑問の声が聞かれるようになった。
森氏自身が後任を選んだことも問題視された。橋本聖子氏は先週、五輪相として、会長選考における透明性を求めた。その彼女が会長に就いた。
橋本氏は問題がないわけではない。2014年には、フィギュアスケート王者の高橋大輔氏にキスしている写真が国内メディアに掲載された。当時、彼女は49歳で、高橋氏は28歳だった。
橋本氏はその後、「反省している」と発言。一方、高橋氏は橋本氏の行為について、セクハラやパワハラだとは思わないと話した。しかし、橋本氏の地位の高さゆえに、高橋氏はそう言わざるを得なかったのだろうとの憶測も出た。
橋本氏に批判的な人は、今回の彼女の会長就任を歓迎せず、森発言問題を受けたリップサービスとして女性が選ばれたに過ぎないとしている。
だが、橋本氏はもっと大きなことを心配しなくてはならない。新型コロナウイルスの世界的パンデミックが続き、日本でも新規感染者が見つかり続け、大会費用が膨らんで世論の支持が弱まる中、東京オリンピック・パラリンピックをどのように開催するかということだ。












