米ファッション誌ヴォーグ、ハリス次期米副大統領の表紙写真で物議

画像提供, Reuters
米ファッション誌ヴォーグが表紙に選んだ、カマラ・ハリス米次期副大統領の写真が、物議をかもしている。
アメリカ版ヴォーグは2月号の表紙にハリス氏を選び、ジーンズやスニーカーといったラフな姿の写真を使うことにしたと発表した。これについてソーシャルメディアでは、写真として質が悪い、照明やスタイリングのせいでハリス氏が「いろあせて」見える、画期的な米副大統領となるハリス氏の功績を反映していないなど、様々な批判が出ている。
これについて、同誌のアナ・ウィンター編集長は米紙ニューヨーク・タイムズの取材に対して、「私たちはハリス次期副大統領の素晴らしい勝利を祝うこと、そしてこの瞬間がアメリカの歴史と、とりわけ世界中の有色人種の女性にとっていかに大事なものかを、祝うことのみを願っている」と述べた。
ヴォーグはツイッターで、紙版の表紙に選んだ、黒いカジュアルな上下とスニーカー姿のハリス氏の写真と、水色のスーツ姿の写真の両方を公開した。

AP通信はハリス氏のスタッフの話として、ウィンター編集長を含むヴォーグ誌のスタッフとハリス氏のチームは、水色のスーツ姿の写真を表紙に使うことで合意したはずだと伝えた。
しかし、ウィンター編集長は正式な取り決めはなかったと否定。さらに、「私たちは全員、ラフな服装の次期副大統領の写真の方が、自分たちが生きている今のこの時代を反映していると、とても強く感じた」と選択の理由を説明した。
「世界の歴史にとって悲劇的なこの瞬間を反映するには、フォーマルでない写真の方が(中略)、バイデン氏とハリス氏の選挙戦の特徴と、2人が実現しようとしていた(そして実現するに違いない)ことを反映すると考えた」と、ウィンター氏は述べた。ウィンター氏は、バイデン氏とハリス氏が率いる民主党の有力支持者のひとり。
ヴォーグ誌の消息筋はニューヨーク・タイムズに、スーツ姿の写真の方を表紙にした特別版を出す可能性もあると話した。
写真は2枚とも、タイラー・ミッチェル氏が撮影。ミッチェル氏は2018年に黒人写真家として初めてヴォーグ誌の表紙写真を撮影した。
同誌はこれまで、編集部による長年の人種差別が、黒人デザイナーやモデル、カメラマンなどの起用に影響していたと批判を受けている。
昨年10月のニューヨーク・タイムズ記事では、同誌の複数の元従業員が、編集部内に人種差別があったと話している。
昨年夏にはイギリス版ヴォーグのエドワード・エニンフル編集長が、同社オフィスの警備員に人種差別的な扱いを受けた経験を明らかにした。アフリカ系のエニンフル氏は2017年に、黒人として初めてイギリス版ヴォーグ初の編集長になった。










