南ア、ロックダウン守らせるため兵士7万人を追加派遣

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南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は22日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のロックダウン(都市封鎖)実施のため、7万人超の軍兵士を国内で追加派遣すると発表した。
南アフリカではロックダウンが始まった先月、兵士約2000人が国内各地に派遣された。BBCのノムサ・マセコ南ア特派員によると、今回の増員は、国内に展開される兵士の数としては1994年の民主化以降で最多となる。
同国の感染者数は現在、エジプトに続きアフリカに2番目に多い3465人。死者は58人に上った。同国の人口は約5800万人。
政府は非常に厳しいロックダウンを強いているものの、治安部隊は市民を従わせるのに苦労しているという。
警官の汚職も
南アでは3月27日以降、医療従事者や金融機関職員、ジャーナリスト、小売業者といった社会活動に必要な職種の労働者を除き、通勤が禁止されている。
営業が認められている職種でも、政府から特別な許可をもらわなければ社員を外出させられない。
また、外でジョギングや犬の散歩をすること、アルコール飲料やたばこの販売、必要最低限の外出以外の理由で家を離れることも禁止された。違反した場合には禁錮刑や重い罰金が科せられる。
アルコールの販売禁止が施行されたあとには、各地の販売店で略奪が発生した。
また、違法のアルコール販売に警察官が関与しているという疑惑も浮上している。4月初めには複数の警官が酒の購入や、アルコール飲料を積載したトラックの誘導をしたとして逮捕された。
同国での感染者は増え続けているものの、一連のロックダウン施策により、急増は防げていることが分かっている。
このロックダウンは4月30日まで続く予定。
ラマポーザ大統領は兵士の増派に加え、260億ドル(約2兆8000億円)規模の経済支援策を発表した。
これには税控除や失業保険基金による給与補償、中小企業への支援などが含まれている。

<解説> 南アは「軍事国家」化しているのか ――ノムサ・マセコ南アフリカ特派員
ロックダウン政策への軍の投入は当初、驚くものではなかった。ロックダウンの始まった27日前に、2280人が投入された。
しかし今回の増派は多くの人に衝撃を与えた。1994年の民主化以来、国内に派遣される兵士の数としては最多だったからだ。
6月末まで続くとされるこの派兵について、南ア国民の多くは国家の強制力が高まり、ロックダウンが延長される可能性を示していると思っている。
さらに、軍事国家に近づくのではないかと懸念する声も上がっている。こうした懸念を口にする人は、すでに十数人の兵士がヨハネスブルク北部で男性を殺害した疑惑で捜査の対象になっていることを例にあげている。
中には、中流階級は兵士による嫌がらせにあわないが、貧困層は文字通り、兵士の手で殺されかかっているという批判もある。
大統領の支持者は、これは難しい決定だったと擁護する。南アの警察が人々の行動を制限するには助けが必要で、派兵によって国民の命を守るための政策が尊重されることになるだろうとしている。


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