野良猫にえさやりの79歳女性に禁錮10日判決 米オハイオ州

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米オハイオ州の住宅地で野良猫にえさを与え続けていた79歳女性に、地元裁判所が7月30日、法廷侮辱罪で禁錮10日の実刑判決を言い渡した。
ナンシー・セグラさんが近所の野良猫にえさを与えることで、セグラさん宅の周りに野良猫が押し寄せているとして、近隣住民は2015年から繰り返し、警察や行政当局に苦情を訴えていた。
セグラさんは、近所の住民が置き去りにした猫たちの世話をしていると主張。クヤホガ郡刑務所に8月11日に出頭するよう命じられた後、地元クリーヴランドのテレビ局フォックス8に対して、「猫が大好きなので」と話した。
クリーヴランド郊外の住宅地ガーランド・ハイツの警察によると、住民の苦情をきっかけとして過去4回にわたりセグラさんに警告や禁止命令を与えてきた。
- 2015年7月――飼い主のいない動物へのえさやりを禁止する市条例違反
- 2017年5月――「自宅でネコにえさをやることに関連し複数の違反行為で警告」
- 同年7月――自宅敷地内にいるネコの数が多すぎると有罪になり、保護観察処分
- 同年8月――動物の排泄物を適切に処理していないとして警告
セグラさんは7月下旬にガーランド・ハイツ地裁で開かれた審理で、まだネコにえさを与えているとジェニファー・ワイラー判事に認めたため、これが法廷侮辱罪による禁錮10日の判決につながった。

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判決が厳しすぎると反発する人たちの批判を受けたガーフィールド・ハイツ警察はフェイスブックで、セグラさんへのこれまでの苦情と警察の対応を説明した上で、「警察や動物保護官がセグラさんを逮捕したことは一度もない」と書いた。
「私はネコ好き」
セグラさんは7月30日、地元ニュースサイトのCleveland.comに対して、「だいたい大人のネコが6匹から8匹いて、今では子猫もやってきます」と話した。
「自分のネコたちは死んでしまったので、寂しい。夫も死んでしまったし。孤独なんです。だから外にいるネコや子猫たちに助けられている」
「ネコたちは、決まってうちにきます。とてもつらい気持ちになるので、食べるものをあげるんです」
セグラさんは、自分はすでに2000ドル(約22万円)以上の罰金を払ってきたと言い、今回の禁錮刑判決は自分の行為に対して重すぎると不満を口にした。
「私のしていることに対して、判決があまりに重すぎる。ひどいことをする人は、ほかに大勢いるのに」
息子のデイヴ・パウロウスキさんは、判決について母親から知らされて「信じられなかった。郡刑務所に10日だなんて」と憤慨した。
「あの刑務所の中でどういうことが起きるか、みんな聞いている。なのにそこに、僕の79歳の母親を入れるつもりなのか」
セグラさんへの実刑判決が見直される可能性は、まだ残っている。
ガーフィールド・ハイツ地裁の事務官によると、ワイラー判事は別の判決が可能か判断するため審理再開を検討しているという。
ガーフィールド・ハイツ市の法務責任者、ティム・ライリー氏は、「動物やペット全般に情熱をかたむける人が大勢いる」ことは市当局としても認識していると話す。
「その一方で、動物やペットについて同じように思わない人が大勢いることも認識している」とライリー氏は付け足し、市としては「条例を執行し、迷惑な状態を緩和する」ことのみが目的だと述べた。
ライリー氏によると、市当局はこれまでにネコ22匹をセグラさん宅から保護し、愛護団体に引き渡している。











