トランプ氏の元顧問弁護士、大統領の「うそと人種差別といんちき」を議会証言へ

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ドナルド・トランプ米大統領の元顧問弁護士で、連邦議会への偽証、選挙資金法違反、脱税などの罪で禁錮3年の有罪判決を受けたマイケル・コーエン元弁護士(52)は、連邦議会で27日以降、大統領による犯罪行為について証言する見通しとなった。
複数の米報道によると、コーエン元弁護士は下院監視・政府改革委員会の公開公聴会でトランプ氏による脱税や人種差別的な発言について証言する見通し。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、消息筋の話として、コーエン元弁護士が「トランプ氏が大統領になって以降の犯罪行為の証拠」を議会証言するつもりだと伝えた。ポルノ女優との不倫疑惑を隠すための口止め料支払いも、その中に含まれるという。
元弁護士は、2016年米大統領選の直前に女優ストーミー・ダニエルズ氏に口止め料を支払ったことに、トランプ氏が直接関与していたと証言する見通し。さらに、自分が顧問弁護士だった10年以上の間に見聞きした、トランプ氏の「うそと人種差別といんちき」の事例を詳しく話すという。元弁護士はトランプ氏が、アフリカ系アメリカ人の知能を侮辱する差別発言をしたと証言する予定という。
コーエン被告はさらに、トランプ氏の脱税の証拠だという書類を提示する見通し。現代の米大統領候補が納税記録を公表せず、大統領になっても公表していないのはトランプ氏が初めて。それだけに、もし元被告が脱税について証言すれば、連邦議会は大統領にあらためて納税記録の提出を求める可能性がある。
CBSニュースは消息筋の話として、大統領が使ったとされる人種差別的な言葉は「ぞっとするもの」だったと伝えた。
元弁護士はさらに、トランプ・オーガナイゼーションがモスクワで高層ビル建築を計画していたことに関連して、なぜ議会に偽証したのか、あらめて議会に説明する見通しという。
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ホワイトハウスは、議会偽証で有罪となった人物になぜ議会で証言させるのかと反発している。
昨年12月に禁錮3年の実刑判決を受けた元弁護士は、5月から服役する見通し。
弁護士資格の剥奪
米報道によると、ニューヨーク州最高裁は26日、コーエン被告の弁護士資格を剥奪(はくだつ)した。
元弁護士は同日、上院情報委員会の非公開公聴会で証言した。
コーエン元弁護士については昨年、ニューヨークの連邦地検が選挙資金法違反や脱税の罪で起訴したほか、2016年米大統領選のロシア疑惑を捜査しているロバート・ムラー特別検察官が、モスクワにおけるトランプ・オーガナイゼーションの活動について議会に偽証した罪で起訴した。
ムラー氏が21カ月にわたり指揮してきた司法省のロシア疑惑捜査は、近く終る見通し。
昨年12月の量刑言い渡しで、かつてトランプ氏に忠誠を誓い、大統領の身代わりなら銃弾をも受けると発言していたコーエン被告は、トランプ氏が自分に「光でなく闇の道を進む」よう仕向けたと主張。自分の「弱点はドナルド・トランプへの見境のない忠誠心」で、「(トランプ氏の)汚い真似を隠すのが自分の義務だと感じていた」と述べた。
自分の元顧問弁護士の議会証言に先立ち、トランプ氏はツイッターで、「マイケル・コーエンは(残念ながら)僕の代理人を務めた大勢の弁護士の1人だった。依頼人はほかにもいた。たったいまうそと詐欺を理由に、州最高裁に弁護士資格を剥奪された。トランプと関係なく悪いことをした。自分の刑期を減らすためにうそをついている。悪党(訳注:ヒラリー・クリントン氏の意味)の弁護士を使って!」と書いた。
トランプ氏は26日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との2度目の首脳会談のため、ヴェトナム・ハノイに到着した。首脳会談は27、28日にかけて行われる予定。

元弁護士に脅し?
昨年11月の米中間選挙で野党・民主党が下院の多数党となったため、下院監視委員会の委員長は民主党のイライジャ・カミングス議員が務める。カミングス委員長は先週、委員会はコーエン元弁護士に対して、トランプ氏の資産や企業活動と大統領としての利益相反についても質問するつもりだと話していた。
一方で、共和党はコーエン元弁護士の証言は信用できないと強調している。
米紙USAトゥデイへの寄稿で、共和党のジム・ジョーダン下院議員(オハイオ州)とマーク・メドウズ下院議員(ノース・カロライナ州)は、監視委員会の公聴会を「トランプを破滅させるのが目的の、党利党略のための茶番だ」と批判した。
他方で、共和党のマット・ゲーツ下院議員(フロリダ州)は、「おい、マイケル・コーエン、おたくの奥さんや義父は、おたくのたくさんのガールフレンドのことを知ってるのか? 今晩のうちに話しておくほうがいいんじゃないか。あんたが刑務所にいる間、奥さんは貞節を守ってくれるかな。間もなく奥さんは色々と知ることになる……」と書いた自分の26日のツイートは、コーエン元弁護士への脅しではないと弁明した。

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ニュースサイト「ヴォックス」の記者とのメールで、ゲーツ議員は自分のツイートは「証人威迫」ではなく、「証人を試した」のだと主張している。
コーエン元被告は当初、2月初めに議会証言する予定だったが、トランプ氏と現在の顧問弁護士、ルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長から「家族を脅迫」されたとして、証言を延期していた。










