中国でカナダ人「行方不明」 元外交官に続き2人目

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カナダ外務省は12日、カナダ人男性が中国当局との接触後に連絡が取れなくなったと明らかにした。中国当局に拘束された可能性があるという。外務省はこの男性の所在確認を急いでいる。
連絡が取れなくなっているのは、実業家のマイケル・スペイヴァー氏。北朝鮮に接する中国の丹東を拠点としている。スペイヴァー氏は今週、中国当局から尋問を受けているとカナダ当局に連絡していたという。
外務省のギヨーム・ベルベ報道官は、カナダ政府がスペイヴァー氏の所在確認に懸命の取り組みを進めていると話した。
中国では10日にカナダの元外交官マイケル・コヴリグ氏が拘束された。
カナダ当局は、コヴリグ氏の拘束理由は不明のままだとしている。
しかし中国国営メディアは、「中国の国家安全保障を損なう活動に関与した疑い」でコヴリグ氏が拘束されていると伝えている。
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コヴリグ氏は現在、シンクタンク「国際危機グループ(ICG)」で勤務している。ICGはコヴリグ氏の健康と安全について心配していると発表した。
カナダのクリスティア・フリーランド外相は12日、首都オタワでの記者会見で、コヴリグ氏の拘束について中国当局に直接、問題を提起していると話した。

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フリーランド外相は会見で、週前半に別のカナダ人男性が当局に連絡してきたと話した。「中国当局から尋問を受けている」ためだったという。
「細心の注意を要する状況」であり、男性のプライバシーも尊重したいとして、外相は連絡してきた男性の名前を明らかにしなかった。
しかしベルベ報道官はその後の声明で、男性の名前をスペイヴァー氏と明かし、「現在中国で行方不明になっている」と発表した。
中国の国営メディアは13日、スペイヴァー氏がコヴリグ氏と同様、「中国の国家安全保障を損なう活動に関与した疑い」で拘束されたと報じた。

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スペイヴァー氏は、北朝鮮での事業促進や文化事業、観光旅行事業を展開する白頭文化交流社の経営者。北朝鮮を定期的に訪問しており、朝鮮半島問題に関するコメンテーターとしても知られている。
特に、北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の個人的な友人として知られる元バスケットボール選手のデニス・ロッドマン氏の訪朝を支援したことで有名となった。
9日に投稿された最後のツイートでは韓国のソウルに旅行しようとしていると書いていたが、予定日の10日にソウルへ到着しなかった。
カナダの捜査当局は先週、中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)幹部の孟晩舟氏を逮捕した。
孟氏はファーウェイの最高財務責任者(CFO)兼副会長で、同社創業者の娘。
逮捕はアメリカの要請を受けたもので、孟氏にはイラン制裁違反の容疑がかかっている。1000万カナダドル(約8億5000万円)の保釈金を支払って11日に保釈されたが、アメリカに引き渡される可能性がある。
中国政府はカナダ側に孟氏の解放を要求。解放されなければあらゆる報復を実行すると警告している。
カナダ当局によると、コヴリグ氏の拘束と孟副会長の逮捕のつながりを示す「明白な兆候」は今のところないという。









