VWビートル、生産終了へ 約80年の旅終わる

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独フォルクスワーゲン(VW)は13日、同社の人気車種「ビートル」の生産を2019年で終了すると発表した。世界中で愛されるデザインの自動車が、長い旅路を迎えることになる。
VWは記念モデルを生産した後、来年7月にメキシコ工場での生産を終了すると述べた。
ビートルの起源は、「大衆車」を作るとしたナチス・ドイツにさかのぼる。その後、米ディズニー映画で、「ハービー」という名のビートルを主役にしたシリーズ作品がヒットした。
しかし売り上げは、主要な米国市場を中心にここ数年は減少していた。
米国の消費者はここのところますます、クロスオーバー車や多目的スポーツ車(SUV)といった大型車種に乗り換えるようになってきた。
2015年にディーゼル車の排ガス不正問題が発覚し、電気自動車に多額の投資をしてきたVWは、今後は車種ラインナップを減らし、家族向けモデルや電気自動車に力を入れていく方針を示した。
ビートル車最後となるモデルには、クーペとコンバーチブルの両方を用意する予定だという。

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「3世代、70年近くを経てビートルがなくなる。大勢の熱心なファンの心は揺れるはずだと思う」と、北米事業トップのハインリッヒ・ウェブケン氏は述べた。
ビートルはもともと1930年代、ドイツ国民に安価で実用的な大量生産車が欲しいと考えたアドルフ・ヒトラーの命令により、伝説的エンジニアのフェルディナント・ポルシェ氏がデザインした。ポルシェ氏の苗字は今や、高速自動車と同義語となっている。
しかし戦争勃発で軍需が優先となったため、生産が行き詰まってしまった。
工場は大被害を受け、さらにその後、連合軍の手に委ねられた。連合軍は後に、ビートルの製造再開に大きな役割を果たすことになる。

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ビートル生産は1940年後半に再開され、1955年までにはドイツ国内で100万台が稼動していた。
1960年〜70年代になると、映画「ラブ・バッグ」に自分の意思を持つレーシング・カー、ハービーとして登場し、そのデザインは国際的な人気を集めた。
1960年代にはまた、反体制派の若者たちが、小さく実用的でありながら見た目にかわいいビートルを好んだ。
ビートル生産はこれまで何度か停止と再開を繰り返してきた。最後のオリジナル・デザインは2003年、VWのメキシコ工場で生産を終了した。
VWゴルフをベースにデザインし直した「ニュー・ビートル」は1990年代後半に米国市場を席巻し、1999年には8万台以上の販売を記録した。

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VWは、完全な生産終了を決定する前に、モデルチェンジの可能性や電気自動車化を検討したもようだ。
しかしウェブケン氏は、ビートル・モデルがいつか再び復活する可能性については完全に否定しなかった。「絶対とは絶対に言わない」。
2018年初めから8月末までの販売台数は1万1151台で、前年同期比2.2%減だった。
VWの小型車を求める米国消費者の間では、ジェッタ(セダン)やティグアン(コンパクトSUV)が、特に人気を得ている。







