世界の難民・避難民、過去最高の6560万人=国連

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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は19日、世界中にいる国外に逃れた難民や難民申請者、国内で住まいを失った避難民の合計が、昨年末時点で過去最高の推計6560万人に上ったとする報告書を発表した。
2015年末時点と比べて30万人増加した。500万人増えた2014年末からの1年間と比べると小幅の増加となった。
しかしフィリッポ・グランディ難民高等弁務官は、今回の統計は依然として各国外交の失敗を物語っていると指摘した。同氏は、「世界は平和を実現できなくなってしまったようだ」と語った。
「古い対立があとを引く一方で新たな対立が噴出し、その両方が難民・避難民を生み出している。(中略)強制的な立ち退きは、終わりを知らぬ戦争を象徴している」

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グランディ氏はさらに、難民・避難民の問題が世界の最貧国の多くにとって重荷になっていると警告した。難民・避難民の84%が低・中所得国に集中しているという。
同氏は、「より豊かな国が拒否するのなら、資源がずっと限られたアフリカや中東、アジアの国々に何百万人もの難民を受け入れるよう、どうやって求めることができるのか」と述べた。
国連は、過去最高を更新した今回の数字が、先進国が単に難民受け入れを増やすだけでなく、平和推進や復興に投資することを促していると指摘した。

難民・避難民の数
- 難民数は2250万人
- 国内で避難を余儀なくされた人の数は4030万人
- 難民認定を申請している人の数は280万人
難民の主な出身国
- シリア:550万人
- アフガニスタン:250万人
- 南スーダン:140万人
難民の主な受け入れ国
- トルコ:290万人
- パキスタン:140万人
- レバノン:100万人
- イラン:97万9400人
- ウガンダ:94万800人
- エチオピア:79万1600人
このほかシリア国内では630万人が住まいを失っている。






