エジプト墜落機 捜索隊が信号を探知

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地中海で先月墜落したエジプト航空機を捜索するチームは、ブラックボックスのひとつから発せられた信号を探知した。フランス当局者が1日、明らかにした。
信号は、仏海軍の測量艦「ラプラス」が拾ったという。
先月19日に消息を絶ち、地中海に墜落したパリ発カイロ行きエジプト航空機には乗員・乗客66人が搭乗していた。
旅客機は緊急信号を出すことなく、ギリシャとエジプト当局のレーダーから機影が消えた。
仏航空事故調査局(BEA)のレミ・ジュティ氏は、「フライトレコーダーに搭載された発信機から出された信号を探知した」とした上で、捜索で優先されるべき海域が特定できたと述べた。
ラプラスは音響探査装置を使い、海中にあるブラックボックスが発した信号を拾った。
ブラックボックスを回収するため、海中3000メートルに耐えることができるロボットを搭載した特殊な潜水艦が来週、現地に到着する予定だ。
捜索海域でフランス艦艇が信号を探知しと最初に明らかにしたのはエジプトの捜査当局。ブラックボックスのひとつから発せられていると「推測される」と語っていた。
エジプト当局者らは先週、飛行機からの緊急信号を探知したと発表したが、その後、墜落時に受信したもので新たに探知してはいなかった、と内容を訂正した。


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墜落の原因はいまだに不明。墜落直前の状況を知るためにはブラックボックスの記録が非常に重要になる。
武装勢力による犯行の可能性は否定されていないが、過激派組織から犯行声明は出ていない。
人為的または技術的な問題の可能性もある。フライトのデータからは、機体との連絡が取れなくなった数分前にトイレと電気系統で煙探知装置が作動していた。
ブラックボックスは墜落後30日間、電池がなくなるまで信号を発し続ける。そのため捜索は日を追って時間の余裕がなくなっていく。
エジプトのアレクサンドリア沖290キロで機体の残骸などが発見されているが、機体の大部分や乗員・乗客の遺体はいまだに海中深い場所にあるとみられている。
墜落したMS804便には、エジプト人30人、フランス人15人、イラク人2人、カナダ人2人のほか、アルジェリア、ベルギー、英国、チャド、ポルトガル、サウジアラビア、スーダン国籍のそれぞれ1人ずつが搭乗していた。

解明はまだ先――リチャード・ウェストコット交通担当特派員
今回の動きは大きな進展かもしれない。しかし、2つあるフライトレコーダーのうちひとつを見つけたとしても、すぐ解明ができるわけではない。
まず、信号発信装置がフライトレコーダーからまだ外れていないのを期待しなくてはいけない。外れている可能性はある。
ブラックボックスはロボットアームを持つ特殊な潜水艇で回収する必要がある。

フライトレコーダーは防水されていないので、中味を調べる前に配線などを十分乾かさなくてはならない。これは、データや音声の記録が墜落の衝撃に耐えたというのが前提だ。
ブラックボックス2つのうちひとつが見つかったとして、中味は、技術的なデータもしくはコックピット内の音を最後の2時間に渡って記録したものになる。
それによって、何者かがコックピットに侵入したとか、爆弾が爆発したといった可能性を除外できる。それでも疑問は残る。
これまで得られた情報では、火災が起きたことが示されている。ブラックボックスがそれを裏付けるかもしれないが、墜落が悪意を伴った行為によるものか、悲惨な事故だったのかは教えてくれないかもしれない。












