【ロシア旅客機墜落】オバマ大統領も爆発物の「可能性」と
ロシアのコガリムアビア(メトロジェット)航空9268便がエジプト・シナイ半島で墜落した問題で、オバマ米大統領も5日、機内に爆発物が仕掛けられていた「可能性」があると発言した。こうした事態を受けて、墜落機が出発したシャルムエルシェイク空港の利用を複数の国が制限し始めた。
オバマ大統領はCBSのラジオに対して、爆発物による墜落の可能性を「真剣に検討している」と述べた。
こうしたなか、フランス、ベルギー、オランダ各国は自国民に、有名リゾート地でもあるシャルムエルシェイクへの移動を最小限にとどめるよう促し、ドイツの航空会社は複数のフライトをキャンセルした。
フランスはシャルムエルシェイクへの旅行は必要最低限のものにとどめるよう勧告。オランダはシャルムエルシェイク空港経由の移動を控えるよう警告している。ベルギーのレンデルス外相は、空港の安全性の確認が得られるまで一時的に、現地への旅行は控えるよう促していると述べた。
ドイツの航空会社ルフトハンザは、子会社エーデルワイスとユーロウィングがチューリッヒやデュッセルドルフからのシャルムエルシェイク便を「念のため」キャンセルすると発表。すでに現地にいる乗客には帰国便を用意すると説明している。
ロシアの旅客機はまだシャルムエルシェイク空港を利用している。
英政府はすでに4日にいち早く、シャルムエルシェイク空港と英国間のフライトを全便の運航を中止。キャメロン英首相は5日、英国民の安全が最優先されると述べている。
英国の各航空会社は現地に足止めされた自国民の帰国を6日から支援するが、荷物の持ち込みは手荷物しか認めない方針。預け入れ荷物は後に別途運ばれるという。
過激派勢力「イスラム国」(IS)系の武装勢力があらためて、犯行声明を発表。「神の力を得て墜落させたが、どういう仕組みを使ったか明らかにする義務はない」という録音が4日からソーシャルメディアに登場している。
墜落の原因はまだ特定されていない。米英は、機内に持ち込まれた爆発物によるという可能性が高いという見解を示しているが、ロシアは正式な結論が出る前に性急に結論を下すべきではないと慎重を促している。

画像提供, Russian Emergency Ministry
エジプトのザズー観光相は、全便をキャンセルした英国の判断は「不当だ」と批判。首脳会談のため訪英中のシシ大統領は、ダウニング街でキャメロン首相と共同会見し、安全確保に懸念を抱く他国とエジプトは協力していく用意があると述べた。

画像提供, Russian Emergency Ministry
<英語ビデオ>安全確保のため協力すると述べるエジプトのシシ大統領
エジプトはロシアなど各国の航空専門家の協力を得て墜落の原因調査を主導している。
ロシア航空運輸局のネラジコ局長は、残骸の中に爆発物がないか探すが、予備的な結論に至るまでには数カ月かかると慎重を促した。
犠牲になった乗員乗客224人のほとんどはロシア人だった。ロシアでは5日から葬儀が始まっている。
<ビデオ> 最初に行われた葬儀はニナ・ルシェンコさんのものだった











