クリントン夫妻、エプスティーン元被告に関する議会証言に同意

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アメリカで性犯罪で有罪とされた米富豪ジェフリー・エプスティーン元被告(故人)について、ビル・クリントン元米大統領とヒラリー・クリントン元米国務長官の夫妻は3日、米連邦議会に対して証言することで同意した。議会は元被告について調査を進めている。
下院監視・政府改革委員会がソーシャルメディア「X」で、クリントン夫妻の証言をあらためて求めたのに対し、元大統領の広報担当はXで、「元大統領と元国務長官は出席する」と書いた。
与党・共和党が主導する監視委は、クリントン夫妻(共に民主党)が数カ月にわたり召喚状に応じなかったことを理由に、夫妻を刑事告訴するかどうか、数日中にも採決する予定だった。
司法省がこれまで公開してきたエプスティーン関連文書には、クリントン元大統領の写真が複数含まれている。元大統領は不正行為を否定している。
クリントン夫妻の証言がいつ行われるかは不明だが、大統領経験者が連邦議会の委員会で証言するのは、1983年にジェラルド・フォード元大統領が上院司法委の憲法小委員会で証言して以来となる。
共和党が主導する下院監視委は昨年12月末、複数の民主党議員の支持も得て、夫妻を議会侮辱罪で訴追する案を承認した。監視委のジェイムズ・コーマー委員長(共和党)は当時、「法の上に立つ者などいない」という明確な意思表示だと述べていた。
クリントン夫妻の弁護士は、委員会の召喚状には「強制力がない」と主張。夫妻は既に持ち合わせている「限られた情報」を提出済みだとしていた。
夫妻は召喚状について、「トランプ大統領の指示によって、彼の政治的ライバルを嫌がらせしようとする企みに過ぎない」と退けていた。
しかし、夫妻の広報を担当するアンヘル・ウレーニャ氏は3日、両氏が委員会に出席するとXに投稿。監視委に返答する形で、「(夫妻は)誠実に交渉した。あなたがたは違う」と批判した。
「2人は宣誓した上で、知っていることをあなたたちに伝えた。しかし、あなたたちはそんなことはどうでもいいと思っている。それでも、元大統領と元国務長官は出席する。すべての人に適用される前例を作ることを、2人は期待している」とウレーニャ氏は書いた。
クリントン元大統領は、エプスティーン元被告の被害者から不正行為を非難されたことは一度もない。元被告の性犯罪について、知らなかったとしている。
エプスティーン関連文書の公開を定めた連邦法に従い司法省が公開した資料には、クリントン元大統領が元被告と一緒に写っている写真や、元大統領が元被告の邸宅で撮影された写真などが含まれる。

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その中には、クリントン氏がプールで泳いでいる写真や、温水浴槽(ホットタブ)のような場所で仰向けになり、手を頭の後ろに組んでいる写真もあった。
広報担当のウレーニャ氏はこうした写真について、いずれも数十年前のもので、クリントン氏はエプスティーン元被告の犯罪が明るみに出る前に、関係を断っていたと説明していた。

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クリントン夫妻は先月、下院監視委員会のコーマー委員長宛てに書簡を送り、委員長によるエプスティーン調査の進め方を批判した。
夫妻は、「あなたによる様々な決定や、エプスティーン調査に関して委員長として設けた優先事項は、政府の関与をめぐる事実解明の進展を妨げてきた」と書いた。
夫妻はさらに、「あなたがしていることはあくまでも党利党略のためであって、それ以外にまともに説明のしようもない」と委員長を批判していた。
コーマー委員長はかねて、クリントン夫妻への召喚状は超党派で承認したものだと強調し、「我々は数カ月にわたりクリントン大統領の法務チームと連絡を取り、日程調整の機会を何度も与えてきたが、彼らはひたすら先延ばしを続ける」と批判していた。











